上原氏はメジャーでも活躍した(C)CoCoKARAnext

 侍ジャパンの監督問題、5月末に退任した栗山英樹監督の後を継ぐ存在に中日、巨人などで活躍した井端弘和氏が有力視されている。

 すでに後任候補としてスポーツ各紙が報じており、近日中にも会見の予定と伝えられている。

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 井端氏は中日時代は生え抜きの野手として荒木雅博氏(現一軍内野守備走塁コーチ)とともに「アライバ」の名コンビとして知られ、チームの黄金時代を支え日本一に貢献、守備の名手としても一時代を築いた。

 指導者としては2021年の東京五輪で日本代表コーチを務め、チームの金メダル獲得に貢献。現在はUー12の代表監督を務めており、仮に侍ジャパンの監督に就任すれば、初陣は11月に東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」となる予定だ。

 一方、まもなく誕生するといわれる「井端ジャパン」の組閣、コーチ陣の顔ぶれはどのような面々が務めるのか。球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は30日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「豪華な首脳陣が集結か?〝井端ジャパン〟を勝手に予想してみた」とのタイトルで、新生ジャパンの首脳陣の顔ぶれについて、自身の見解を語っている。

 まず監督を支えるヘッドコーチに関して、高木氏が推薦したのは辻発彦前西武監督だった。理由としては中日時代に井端氏とはコーチ、選手として接点もあり「気心が知れている」という点。また2017年から6シーズンにわたって西武監督を務め、18、19年のリーグ連覇を果たすなどチームを指揮した経験も豊富な辻氏を近くに配置することで「迷ったときに相談しやすいかな」と戦術面のフォローなども期待できるとした。

 井端氏よりやや上の年代ともなるが、この点についても「中和剤になる、冷静でいられる」とチームの重しになる存在として期待できるとした。

 打撃コーチ候補には前ロッテ監督の井口資仁氏、元中日OBの福留孝介氏の名前を挙げた。井口氏については「大した理論も持っている」と評価、福留氏については井端氏と中日時代の同僚としてともに過ごしてきた時間もあったとして、こんな特性に着目した。

 ジャパンコーチに関しては完成された選手が多く集う場所であることから細かい指導はそこまで必要ないとしながら、「いいときの状態を見ておいてあげて、悪くなったときにアドバイスできるか」が大事として、福留氏に関しては「よく見ているし」と現役時代から観察眼に優れていたことを挙げ、コーチに推す場面もあった。

 また外野守備・走塁コーチ候補に関しては、阪神OBの赤星憲広氏の名前を挙げた。理由として「走る能力というのは高かったし、技術もある」と守備・走塁両面でバックアップが可能とした。井端氏とは亜細亜大学の1年後輩という縁もある。

 そして投手コーチ候補に関しては「俺は入ってくると思う」として、中日OBの吉見一起氏の名前を挙げた。同氏は現在、井端氏が監督を務めるU-12の投手コーチを務めている。ほかにも、中日OBの川上憲伸氏、巨人OBの上原浩治氏の名前を挙げ「この3人の内の2人という気はしている」と投手コーチブルペン担当と2人必要になることで、中日、巨人のそれぞれのOBが務めるのではないかという見解を示した。

 また内野守備・作戦コーチ候補に関しては元西武、巨人の片岡保幸氏の名前を挙げた。

 果たしてまもなく発表とされる新生ジャパンを指揮する監督、コーチの面々はどのような布陣となるのか。引き続き注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

井端ジャパンが実現したら…球界OBが予想する「豪華なコーチ陣の名前」