プレミアリーグ第7節、アストン・ビラvsブライトンが30日にビラ・パークで行われ、ホームのアストン・ビラが6-1で圧勝した。なお、ブライトンのMF三笘薫はフル出場した。

前節、途中投入となった三笘の2ゴールによってボーンマスに3-1の勝利を収め、リーグ3連勝を達成した3位のブライトン。今節は6位のアストン・ビラとのアウェイゲームでリーグ4連勝を狙った。

リーグ戦では好調を維持も、直近のEFLカップではチェルシーに0-1で惜敗し、ヨーロッパリーグに続くカップ戦2連敗となったデ・ゼルビのチームはその試合から三笘とエストピニャンを除く先発9人を変更。GKにスティール、フィールドプレーヤーではダンクマーチギルモア、ファーガソンら主力が復帰した。

立ち上がりから前から圧力をかけ合う緊迫感のある攻防が続く。開始6分にはギルモアの浮き球パスに反応したエストピニャンがボックス内に抜け出してシュートに持ち込むが、これはGKマルティネスの好守に遭う。

以降もアウェイのブライトンがボールの主導権を握るが、なかなか攻め切れない。すると、ディアビの鋭いカウンターを起点にリズムを掴んだビラがファーストチャンスをゴールに結びつける。

13分、マッギンのスルーパスに反応した右サイドのキャッシュが三笘の背後を取って深い位置からグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前に走り込んだワトキンスがワンタッチで押し込み、2試合連続ゴールとした。

一瞬の隙を突かれて先制点を奪われたブライトンはすぐさま反撃を開始。左サイドの三笘も高い位置で仕掛けるシーンを作るが、チーム全体で不用意なロストが目立つ。

一方、先制以降も持ち味のカウンターから際どいシーンを作り出すホームチームは、その形からまんまと2点目を奪う。21分、ハーフウェイライン付近でのフェルトマンの落としをカットしたディアビがすかさずワトキンスに繋ぐ。そのままボックス左に持ち込んだビラの主砲は冷静な切り返しでDFをかわして最後はニア下へ右足のシュートを流し込んだ。

さらに、畳みかけるエメリのチームは26分、ディーニュの高い位置でのボール奪取を起点に波状攻撃を仕掛けると、ボックス内で自らのシュートのこぼれ球に反応したディアビが強引にシュートを放つと、当たり損ねのシュートがDFエストピニャンのクリアミスを誘発し、幸運なオウンゴールでの3点目となった。

ミス絡みの連続失点で3点のビハインドを背負う苦しい展開となったブライトンは、直後の28分に決定機。左サイドからのクロスをファーのフェルトマンが頭で折り返すと、ゴール前でフリーのマーチが頭で合わすが、これを枠の上に外してしまう。

前半終盤にかけても攻守両面で圧倒するビラの時間帯が続く。徐々にボール保持率を高めつつ、守備では引き続きアグレッシブなプレスで相手に自由を与えず。フィニッシュの回数こそ減ったものの、危なげないゲームコントロールで前半を終えた。

迎えた後半、3点を追うブライトンハーフタイムに3枚替えを敢行。ファーガソンとウェルベックエストピニャンを下げてジョアン・ペドロ、アンス・ファティ、ランプティを投入した。

すると、後半勢いを持って入ったブライトンが早い時間帯に1点を返す。50分、相手陣内中央でのクイックリスタートから左の三笘に預けてボックス左に侵入したジョアン・ペドロがゴールライン際でマイナスに折り返す。これが2人の相手DFにディフレクトしてゴール前にこぼれると、ファーでドフリーのファティが無人のゴールへ流し込み、反撃の狼煙を上げるプレミアリーグ初ゴールとした。

この1点で完全に流れを掴んだアウェイチームは、以降もジョアン・ペドロや三笘の仕掛けで際どいシーンを作り出す。さらに、60分過ぎにはマーチを下げてアディングラの投入し、攻勢を強めていく。

一方、後半は我慢の展開を強いられたビラだったが、頼れるエースストライカーがまたしても決定的な仕事を果たす。65分、ハーフウェイライン付近でのボール奪取からカウンターを仕掛けると、中央でマッギンとスイッチしたワトキンスが右のスペースに流れる。ここにマッギンから絶妙な浮き球パスが通ると、そのままボックス内に持ち込んだワトキンスは左足のシュート。DFウェブスターの足にディフレクトしたシュートがゴールネットを揺らし、見事にハットトリック達成となった。

これで厳しくなったブライトンだが、ここで足を止めることなく果敢にゴールを目指す。その中で三笘もボックス内への侵入から足を振っていくが、なかなかシュートが枠を捉え切れない。

すると、85分にはビラにトドメの5点目が生まれる。カウンターからワトキンスがボックス付近まで運んで左のラムジーに繋ぐと、最後はディーニュのオーバーラップをオトリにしたラムジーが見事な右足のコントロールシュートを右隅に突き刺した。

これで試合の決着が完全に付いたものの、攻撃の手を緩めないエメリのチームは、97分に中央突破したワトキンスのシュートのこぼれ球をドウグラス・ルイスが無人のゴールへ流し込み、6点目まで奪取。

この結果、注目の上位対決に6発圧勝のアストン・ビラがリーグ3連勝を飾った。一方、敵地で惨敗のブライトンは今季リーグ2敗目で連勝がストップした