セルティックは30日、アウェイで行われたスコティッシュ・プレミアシップ第7節でマザーウェルと対戦し、2-1で勝利した。

前節のリヴィングストン戦をFW前田大然、MF旗手怜央の初ゴールによって3-0で勝利し、今シーズン初の3連勝を飾ったセルティック。週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のラツィオ戦を控えるなか、4連勝を狙った。

ロジャーズ監督はこの試合でFW古橋亨梧、前田、旗手の3選手を引き続きスタメン起用。DF岩田智輝はベンチ、DF小林友希はメンバー外となった。

立ち上がりから相手を押し込む普段通りの入りを見せたセルティック。10分には相手選手との接触で顔面に強い打撃を受けた旗手がピッチに倒れ込むアクシデントが発生。数分間、ピッチ内でメディカルスタッフの治療を受けたため、負傷交代も懸念されたが、無事にプレー復帰を果たした。

数分間の治療を経て再開された試合では引き続きアウェイチーム優勢の時間が続く。幾度か良いタイミングでボックス内に侵入した旗手のシュートや、古橋もボックス内でのヘディングシュートや鋭い左足のミドルシュートでゴールを脅かす。

だが、最後の局面での相手の身体を張った守備や微妙な連携のズレなどもあり、決定機まであと一歩という場面が目立った中で前半をゴールレスで終えた。

迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりには相手のセットプレーからゴールネットを揺らされるが、ここはオフサイド判定に。

押し込みながらもゴールが遠いセルティックだが、60分には後半最初のビッグチャンス。60分、ボックス左でパスを受けた前田がうまく身体を倒しながら右足でファーポストを狙ったシュートを放つが、これを枠の上に外してしまう。

その後も相手の堅守攻略に手を焼くセルティックは75分過ぎに旗手、前田、古橋が交代に。代わってオ・ヒョンギュ、ターンブル、パルマピッチに送り込まれた。83分にはそのパルマの正確な左クロスからビッグチャンスが舞い込むが、ゴール前のフォレストのヘディングシュートはコースが甘くGKの好守に阻まれた。

それでも、良い試合への入りを見せたパルマは88分、ボックス左角からゴール前の密集を抜く巧みなシュートをゴール右隅に突き刺し、王者に貴重な先制点をもたらす。

これで逃げ切り態勢に入ったセルティックだったが、95分には相手の右サイドからのロングスローの流れで中央の密集をドリブルでこじ開けたスピタルに右足のシュートを左隅に流し込まれ、最後の最後に逃げ切りに失敗してしまう。

これで引き分け濃厚かに思われたが、土壇場で驚異的な勝負強さを発揮した。97分、左サイドからテイラーが正確な左足のクロスを供給すると、ファーにタイミング良く走り込んだオライリーがゴール至近距離からのダイレクトボレーを叩き込み、劇的過ぎる勝ち越しゴールを挙げた。

この直後に試合はタイムアップを迎え、劇的な形で4連勝を達成したセルティックが良い形でラツィオ戦に臨むことになった。

マザーウェル 1-2 セルティック
マザーウェル】
スピタル(95分)
セルティック
パルマ(88分)
オライリー(97分)