10月1日は「東京都民の日」。1898年のこの日に市制特例が廃止され、司会によって選ばれた市長を持つ「東京市」が誕生し、市役所も開設されたことにちなんでおり、1952年に「都民の日」となった。東京は他の都道府県と比較すると格段に土地の値段が高い。なかでも港区は屈指のセレブ地域で、居住者や出身者は「お金持ちが多い」といわれる。そこで今回は東京都港区出身の芸能人を紹介したい。

【写真】芸人からアイドルまで 港区で生まれ育った芸能人たち

関根勤

 お笑いタレント関根勤は港区白金台出身だ。父親は高輪消防署の消防士で、4人兄弟の末っ子。小学校から高校まで白金台で過ごし、父親と同じ消防士を目指したが、大学時代にTBS系生番組『ぎんざNOW!の素人』勝ち抜き番組に出場したことをきっかけに芸能界デビューをした。

 娘でタレントの関根麻里も白金台で育てた関根は、現在も港区に住み、おしゃれなショップなどが立ち並ぶプラチナ通りで犬を散歩させているそう。2008年に発行された高輪地区情報紙『あなたの街』にて関根本人が語っている。

高橋一生

 俳優の高橋一生は、港区赤坂で育ったシティーボーイ。母親とは不仲だったことを2017年に出演したトーク番組で明かしている。10年以上会っていなかったという。一方で高橋は長男だったことから、おむつ交換から家計の管理まで、兄弟たちのすべての面倒を見ていたそうだ。

 高橋の母は2015年に他界。死の1週間前に病院で対面し、母からの謝罪をきっかけにわだかまりがとけたとのことだ。

黒柳徹子

 長年日本の芸能界で活躍してきた黒柳徹子は、港区乃木坂の出身。幼少期は活発すぎることもあり、尋常小学校からトモエ学園に転校した経歴を持つ。

1945年東京大空襲をきっかけに青森県に疎開し、終戦後の8月に再び乃木坂へと戻り、東京音楽大学声楽科を卒業。その後NHK放送劇団に入り、専属テレビ女優として活躍する。『徹子の部屋』(テレビ朝日系)など、タレントとして長年活動中だ。

 黒柳は出生地の乃木坂に愛着があるようで、乃木坂46が『徹子の部屋』に出演した際には、「私が乃木坂生まれの乃木坂育ちなんです。だから乃木坂46にも思い入れがあった」と語っている。

セレブな親を持つ“港区男子&女子”な芸能人も!

櫻井翔

 櫻井翔群馬県前橋市に生まれ、慶應義塾幼稚舎への入学をきっかけに東京都港区に移住した。父は元郵政・総務官僚、電通グループ副社長を歴任し、現在はマルチメディア振興センター理事長の櫻井俊氏である。

 中学時代に自らジャニーズ事務所履歴書を送り合格した櫻井は、慶應義塾高校慶應義塾大学に進学。アイドルグループ「嵐」に所属しながら、芸能活動と学業を両立させた。「嵐」を解散した現在はニュースキャスターとして『news zero』(日本テレビ系)に出演している。

■森泉・森星

 父方の祖父に元陸軍少佐でハナエモリグループの会長、祖母にファッションデザイナーの森英恵を持つ森泉・星姉妹も、東京都港区の生まれである。

 2人はともに松濤幼稚園、慶應幼稚舎、慶應中等部に進学。泉は北海道クラーク記念国際高校からアメリカ留学、星は慶應義塾女子から慶應義塾大学に進んだ。

 両者ともモデルとして芸能活動をスタートさせ、泉は現在もタレントとして活躍。星は現在ファッションプロデューサーに転身している。


デヴィ夫人

 デヴィ夫人は港区の麻布霞町、現在の西麻布で生まれた。太平洋戦争時は福島県の浪江町に疎開し、その後東京に戻っている。

 その後赤坂の有名高級クラブで働いたのちインドネシアに渡り、スカルノの第三夫人となった。スカルノ大統領が軍事クーデターで失脚すると、紆余曲折を経てインドネシアから日本に戻り、芸能活動をスタートさせた。

 現在は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を中心に、バラエティ番組などに出演している。

(左から)森泉、高橋一生、黒柳徹子  クランクイン!