人生を懸けて眼鏡作りに挑んだ人々の情熱と愛の物語『おしょりん』。その完成披露上映会が1日、都内映画館で行われ、北乃きい森崎ウィン、かたせ梨乃、小泉孝太郎、そして児玉宜久監督が出席した。

【写真を見る】森崎ウィンが必死に弁解するワケとは?

明治時代に麻生津村で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、小泉と森崎扮する幸八兄弟の挑戦と、2人を支え続けた五左衛門の妻むめ(北乃)の姿を描く。

そんな内容にちなんで「熱中しているもの」を聞かれた森崎は「無洗米」といい「どんなに忙しくても自炊するようになり、最近になって炊飯器を買いました。無洗米は水質保全や節水の点から考えてSDGs。時短にもなるし、是非とも無洗米をよろしくお願いいたします」と眼鏡以上に無洗米をPRしていた。

主演の北乃は念願の完成披露上映会に「諦めない姿、夢を追って努力し続ける姿がピュアに描かれている物語です。それを支える女性たち、家族愛、友情、夫婦愛。チャレンジしようとしている人の背中を押してくれるような映画であり、福井に行きたいと思ってもらえるような映画です。素敵な映画が完成しました!」と満面の笑みで挨拶した。

また主人公むめを演じた北乃は「実在された方を演じるプレッシャーはあったけれど、リスペクトを忘れず、むめを生き抜きたいと思い、ロケ地の福井ですべてを出し切りました」と熱演を報告。福井県ロケを振り返り「地元の皆さんのご協力のお陰でケータリングも福井名物をいただいたりして、空気から人から食べ物まで福井を感じて福井の人を演じることができました」と地元民の温かさに感謝していた。

増永幸八役の森崎は、撮影に参加した眼鏡屋が作ってくれたという眼鏡をかけて登壇。「どうしても今日この日にかけたくて」とすっかりお気に入りだが、ややレンズに色が入っていることからワイルドな雰囲気に。「この映画の時とは全然違う感じになってしまって…。森崎ウィンは怖い人ではありません!この映画では一滴も血は出ません!」と苦笑いで弁明していた。

取材・文/石井隼人

『おしょりん』完成上映会の様子