ボクシング界でトップクラスの実力を世界に見せつける井上。だからこそ、彼を利用しようという者は後を絶たない。(C)Getty Images

 ボクシング界で注目を集める神童カーメル・モートン(米国)の発言が物議を醸している。

 元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーJr.がプロモーションに携わり、「メイウェザーの愛弟子」としても熱視線が注がれたモートン9月30日に米ラスベガスで実施されたデビュー戦ではキャリア4戦ながら無敗にして3KOを誇る実力派エゼキエル・フローレス(米国)を1回TKOで撃破。強烈なインパクトを残した。

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 問題となっているのは、戦前の発言だ。いまだ恐いもの知らずの17歳は、フローレス戦を前に撮影された米ボクシング専門YouTubeチャンネル『210BoxingTv』の動画内で、井上尚弥(大橋)のスパーリングパートナーと練習を行ったことを告白。そのうえで「悪くはなかった。でも、僕は相手を翻弄したと思う。彼に仕事を与えてやったぐらいの感じだった」と上から目線な物言いをしたのだ。

 モートン自身に侮辱する意図があったかは不明だ。しかし、この発言は瞬く間に炎上。ネット上で批判を受けている。米メディア『Essentially Sports』は、「まぁなんでもいいけど、イノウエは君を打ち破るよ」「なぜこんな自慢げなんだ」「彼は恥知らずだ。自分のためにイノウエの名前を利用しているだけだ」といったSNS上でのコメントを紹介。そのうえで「この若き天才に対する評価は天井知らずだが、イノウエに関する発言は後味の悪さだけが残るものだ」と苦言を呈した。

 メイウェザーJr.をして「彼は偉大になる運命」と言わしめるモートン。アマチュア時代に156勝7敗という戦績を残したというティーンエージャーは、良くも悪くも人々の関心を惹きつけている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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