井ノ原快彦、東山紀之

ジャニーズ事務所により2日に行われた、今後の会社運営に関する記者会見。

会場には294名のメディア関係者が集まったが、その中で注目されたのが、運営による「挙手制の1社1問」というルールを守らずに突発で多数の質問を投げかけた記者だ。


■“迷惑記者”なぜ出禁にならない?

時間制限もありすべてのメディアが質問をできなかった状況で身勝手に質問する行為はルール違反と言えるし、実際に会場でも別の記者から「ルールを守れ!」という声があがっていた。

まさに“迷惑記者”と言われても仕方がない行為だが、今回この行為をしていた記者は、前回の会見でも同様に突発での質問を多数投げかけていたのである。

普通なら2回目は出入り禁止になっていてもおかしくないが、なぜ該当記者は出禁にならないのだろうか? 実際に理由をスタッフに聞いてみると、ジャニーズ事務所の意思があるのだという。


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■ジャニーズ事務所の意思とは

その理由とは「フラットにできるだけ多くのメディアに報じてほしいという意思がある」ということ。

いままではジャニーズ事務所の会見というと、ウェブメディアはほとんど入れず、一部のマスメディアのみが参加できる会見も少なくなかった。

しかし、今回の会見はSirabeeを含め多くのウェブメディアや、いままで呼ばれなかったであろうある意味有名な雑誌も参加でき、質問も当たればすることができた。

その部分を見れば、ジャニーズ事務所に肯定的なメディアだけでなく、批判的なメディアも多数参加しているため、この話についてはかなり信ぴょう性が高いと感じられた。


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■批判的なメディアも呼び込む決断

ジャニー喜多川氏が行ってきた性加害の問題は決して許されることではなく、ジャニーズ事務所がSmile-up.(スマイルアップ)に社名を変えて被害者救済のためだけの組織になるとはいえ、批判の声が簡単に止むことはないはずだ。

そういった中であえて批判的なメディアも呼び込む決断を行ったジャニーズ事務所。会見では被害者救済のための補償についての進捗内容を具体的に報告するとも東山紀之社長が語っており、今後もさらに動向が注目されるだろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男

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