ライダハンも含むベトナム戦争における韓国軍韓国人たちの蛮行をソウル地裁が認めた。これを韓国内だけのニュースにする、秘密裏になかったことにすることを良しとしない「韓国ベトナム平和財団」(母体は韓国人運営)は、判決内容を、英語、日本語、ベトナム語に翻訳し、世界中に知らせることに着手し、このほど完成した。作成にはこの団体だけでなく、人権団体や市民団体も加わり、オンラインの寄付サイトで68万6000円の事業費が捻出された。

 ここには一人のベトナム人が関わっている。1968年当時8歳。つまり今、63歳生き地獄を。生き抜いたベトナム人と言ってよい。彼は韓国軍青龍舞台の銃撃で母親や姉4人を失った。この家の被害者が女性だけということは銃撃の前に、凌辱された可能性だって否定できない。8歳の子どもにそれが理解できなかったとしても。彼自身も左わき腹に銃傷を負って、PTSDは今も続く。 60歳になった彼は、ソウル地裁に国家賠償を求める訴状を提出した。そして今回の勝利判決。賠償金は33万円ほど。ここに延滞賠償金も含まれるそうだが、生きている慰安婦を名乗る方々より安いのはなぜだろう。

 そういったいきさつを含めて3か国語に翻訳(韓国語を含めれば4か国語で読むことができる)され、すでに日本と英語圏の学者や研究者、作家や平和人権団体に送付された。当事国であるベトナムの政府機関、博物館や大学、研究者や弁護士協会、文化芸術人や記者にはもちろん送られている。 ただ…まだ完全に読まれていないのか、韓国政府への忖度なのか、国際的にニュースにはなってはいない。一人の力は時に威力を発するものだが、時に弱く無力とさえ感じることにもなりかねない…そのベトナム人の一人が、フランスに枯葉剤問題を突き付けている。

 この判決に対して、韓国政府は126ページにもわたる控訴理由書を用意している(なんだか、A家のM子さんと結婚した、Kくんのようだな。Kくんも韓国もKだな)。 当時の韓国軍は、一般人とベトコンゲリラの区別がつかずやってしまったか(女性4人がゲリラでもあるまいに)、韓国軍じゃなく、べトコンや北ベトナム軍の犯行かもしれないと控訴書には盛り込まれている。

 日本人には謝罪というお金を求めているのに、往生際が悪いですこと。第二次世界大戦中はテレビなどはなかったけれど、ベトナム戦争はもう各国でリアルに見られている(確信は報道されなくても)のに。マジ、往生際が悪い。52年のPTSDと身体の不調が33万円で帳消しになるわけないだろ、心から謝ってみろつーの。

イメージ・イラスト