犬・ジャックラッセルテリア・キャリーケース・空港

犬や猫などのペットを連れて飛行機を利用する際、通常はキャリーケースに入れて貨物室に預けられる。目的地に到着し、対面するまでペットも飼い主もハラハラドキドキだが、稀に大事に発展してしまうケースもあるようだ。

このたびある飼い主に起こった悲劇を、アメリカの『NEW YORK POST』や『Yahoo!』が報じている。


■ビザの問題で入国拒否

8月18日ドミニカ共和国出身のポーラロドリゲスさんは、サントドミンゴからアメリカのサンフランシスコへとデルタ航空飛行機で飛んだ。

経由地はジョージア州のハーツフィールド・ジャクソンアトランタ国際空港だったが、そこでポーラさんにビザの問題が発生。米国税関・国境警備隊が入国できないことを告げ、さらに一晩、拘置状に留まることを命じたという。


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■預けていた犬が行方不明に…

機内の貨物室に愛犬を預けていたポーラさんは、警備隊から「母国に帰国するまで犬とは対面できないので、デルタ航空で一晩面倒を見ます」と言われていた。

しかし翌日に告げられたのは、「じつは犬が逃げ出し、行方不明になってしまった」といったショックな事実だった。

その後に強制的な出国の命令が下り、ポーラさんは愛犬を捜してもらうようデルタ航空に陳情し、泣く泣く帰国便に搭乗したという。


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■犬の捜索活動を開始

後日、ポーラさんの母親が代わりにジョージア州のアトランタへ飛び、犬の捜索活動を開始。

人々に呼び掛けるポスターを空港に貼り、街中でビラを配った。また、街中の動物保護施設を訪ねてみたものの、どこにも保護されていなかったという。

「国内でも混雑ぶりはトップクラス」と言われているアトランタ国際空港だけに、ポーラさんは「ちゃんとした食料も水もなく、私の犬はどこかで怯えているに違いない」と肩を落としている。


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■約26万円の支払いを申し出

それから2週間以上が経った先日、デルタ航空ポーラさんに1,800ドル(約26万円)の和解金を示してきた。「補償ではなく、お客様への同情の気持ちだ」としている。

ところがポーラさんと弁護士は、それを「屈辱的だ」と非難。航空会社の捜索ぶりは非協力的、かつ不十分だったと訴えている。

なお、ポーラさんの妹のダニエラさんが「犬を捜索する費用」としてクラウドファンディングを開設。寄付が続々と集まった。


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■約26万円の支払いを申し出

それから2週間以上が経った先日、デルタ航空ポーラさんに1,800ドル(約26万円)の和解金を示してきた。「補償ではなく、お客様への同情の気持ちだ」としている。

ところがポーラさんと弁護士は、それを「屈辱的だ」と非難。航空会社の捜索ぶりは非協力的、かつ不十分だったと訴えている。

なお、ポーラさんの妹のダニエラさんが「犬を捜索する費用」としてクラウドファンディングを開設。寄付が続々と集まった。

その後、 飼い犬がは3週間ぶりに無事発見されたことを同空港が発表。無事に飼い主の元へ戻ることができたようだ。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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