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大久保嘉人との“仲良しすぎる関係”が報じられた吉田沙保里

霊長類最強の女”との異名を持つ、元レスリングオリンピックメダリスト国民栄誉賞も受賞した吉田沙保里(40)。引退後はタレントしても活動し、女子力の高さが報じられることも。そんな彼女の周辺が、にわかに騒がしくなっている。

『FRIDAY』9月29日号によると、吉田にまさかの“不倫疑惑”が浮上。取材したところ、元サッカー日本代表大久保嘉人(41)と5日連続でともに過ごしていたという。その周辺には、大久保の家族や元関脇の豊ノ島(40)の姿も。その仲良しすぎる関係について直撃取材を受けた2人は「家族ぐるみで仲が良い」と即座に否定。いわゆる“男女の友情”が吉田と大久保の間にはあるようだった。

だがこの記事が報じられるやいなや、「男女の友情は成立するのか」という議論がネットの各所で盛り上がりを見せた。

特徴的なのは異性の親友を一度でも持ったことがある人はその関係に理解を示す一方で、男女の友情否定派からは「あるんだろうけど、本当に周り(おもに大久保の妻)は納得しているのか」といった疑問を呈する声も多く上がる。

こうした盛り上がりを受け、コラムニストのおおしまりえ氏は「男女の友情のアリナシは、ベースとして異性をどういう目で見るかによって大きく価値観が分かれるのではないか」と話す。その真意を聞いた。

■異性をまず人として見るか、まず異性として見るか

男女の友情(親友関係)はあるのか、ないのか。これは永遠のテーマとして語られることが多いです。共通しているのが男女の深い友情を築いたことのある人たちは、その経験や相手のことを「かけがえのない存在」と人生経験の中でも非常に評価する傾向があるということです。

筆者が思うに、この男女の深い友情を築きやすい人とそうでない人の間には「異性の見方」が関係しているように思います。

具体的には異性と知り合ったとき相手を「男性」「女性」として最初に見る傾向が強いのか、性別を超えた「一人の人間」として見る側面が強いのか。それによって友情に発展しやすいのか、恋愛に発展しやすいのかといった違いに繋がっていくのではないでしょうか。

もちろんどちらの見方が良い悪いという話しではなく、タイプのようなものです。恋愛に発展する際も「一目惚れ」と「友人から発展する」などのタイプに分かれることが多いですが、それと同じようなものです。

一目惚れなど比較的短期間で異性と関係が発展しやすいタイプは、スタート時点で相手を「男性」「女性」といった恋愛対象として見る傾向が強いです。逆に友人から発展するタイプは性別を抜きにした、人間性を知るところから入ります。こうした人との距離感の詰め方の違いが、異性の友情の有無にも関係しているのではないでしょうか。

ちなみに男女の友情論を語る際は、1970年代に社会学者のルービンが「恋愛」と「好意」の尺度を計測・分析した結果がよく持ち出されます。

調査結果によると恋人関係の場合は「恋愛」と「好意」の両尺度が高いのに対し、友情関係の場合は「好意」の尺度のみが高く「恋愛」の尺度は低いという結果になったそうです。

またこうした結果は男女差があり、友人関係でも男性の方が比較的両得点が高くなる傾向があるのだとか。つまり男性の方が、異性間の友情に対して恋愛感情を抱きやすいということです。皆さんはこうした研究結果について、納得できるでしょうか。

人間の心は移ろいやすいもの。いま友情が成立していても、明日に片方の気持ちが変化し、関係が変わってしまうこともあります。だからこそ男女の友情は「ある」とも言えるし、「ない」とも言えるのです。

■大人の友情において何よりも大切にされるべきは家族の同意

今回の報道はほっこり要素の強いものでしたが、大人になってからの男女の友情関係では特に気をつけるべき点が1つあります。それは家庭を持っているならば、家族の同意がちゃんと取れているかという点です。

今回で言えば大久保さんの奥様やお子さんたちが、親密すぎる関係に好意的であるのかないのかが何より重要です。こうして書くとなぜ友情にまわりの同意が必要なのかと首をかしげる人もいるかもしれませんが、夫婦になった以上はいちばん優先すべきなのが妻や夫などの家族だからです。

不仲な夫婦のなかには独身時代と変わらぬ友人付き合いに、家族がうんざりしているケースも見聞きします。不貞行為がそこにあるかないかではなく、家庭をどれだけ大切にしているか。家族の気持ちを尊重しているかが、結婚したら何より重要なのです。

今回の報道でいえば「5日連続で会っている」と報じられた吉田さんと大久保さんの関係も、家族がそれを歓迎していればまったく問題はないというわけです。

(文:おおしまりえ)