レヴァークーゼンに所属するスイス代表MFグラニト・ジャカが、新天地でのプレーに充実感を滲ませた。2日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。

 現在31歳のジャカは2016年夏に加入したアーセナルで、7シーズンに渡って中盤の主軸として活躍。ミケル・アルテタ監督の下で左インサイドハーフとして起用された昨シーズンは、公式戦通算47試合に出場し9ゴール7アシストという成績を残した。今夏には惜しまれながらもイングランドを離れ、現在はレヴァークーゼンプレーしている。

 就任2年目のシャビ・アロンソ監督が率いるチームは今シーズン開幕から好調を維持。現在は11連覇中の“絶対王者バイエルンらを抑えブンデスリーガ首位に立っており、今夏に加入したジャカも守備的MFを主戦場にここまで公式戦全8試合に出場するなど存在感を放っている。「僕はただ1人のサッカー選手、アスリートとして決断を下した。計画を持ち、何かを達成したいと考えているドイツのトップクラブへやって来たんだ」と今夏の移籍を振り返った同選手は、レヴァークーゼンでの新たな挑戦について次のように語っている。

「僕は“ボス”としてレヴァークーゼンに来たわけではなく、新たな挑戦を探していたんだ。ロンドンで7年間を過ごした後、アーセナルでの僕の時間は終わったように感じた。僕は経験豊富なプレーヤーとして、そして1人の人間としてここに来た。僕が学んできたことを他の選手に与えられると考えている。それがここでの僕の役割の1つだ」

 アーセナルとの違いについては「レヴァークーゼンアーセナルプレッシャーや注目度が同じだと言ったら嘘になってしまう」とコメントしたジャカ。そのうえで「しかし、最も重要なことは、僕たちが自分たちに課しているプレッシャー、そして自分たちに何を期待しているかということだ」と強調しつつ、次のように今シーズンにかける意気込みを示した。

「僕たちはチームに大きな可能性があることを知っているし、高い野心を持っている。このまま地に足をつけて努力し続ければ、必ず何かを成し遂げることができるだろう。僕たちは自分たちに大きな自信を持っているんだ」

 ボルシアMG在籍時以来、約7年ぶりにブンデスリーガへと戻ってきたジャカ。31歳で臨む“新たな挑戦”の行き着く先にはどのような結末が待っているのだろうか。

今季からレヴァークーゼンでプレーしているジャカ [写真]=Getty Images