
ニュージーランドでのできごとだ。家族が帰宅すると玄関前に茶色く丸い物体を発見。Amazonの箱ではなさそうだ。
よく見るととてもかわいらしい動物が丸くなって眠っているではないか!
それはオットセイの子供だった。冒険好きなオットセイの子は、はるばるここまでやってきて、疲れ果てて眠ってしまったようだ。
ニュージーランドの首都、ウェリントンに住む家族が帰宅し、玄関ポーチを見てみるとそこに何か見慣れぬ動物を発見。
くるんと丸くなり、スヤスヤと眠っていたのは、現地ではケケノ(Kekeno)と呼ばれるニュージーランドオットセイの子供だった。
海から少し離れたこの居心地の良い場所に到着するのは大冒険だったことだろう。
海壁を上り、道路を渡り、歩道を登り、私道を進み、さらに階段を上る必要があったのだから、疲れ果てて眠ってしまうのも無理はない。
この画像をFacebookに投稿したニュージーランド自然保護局(DOC)によれば、5月~9月にかけては、ニュージーランドオットセイの子供たちが親から離れ、周辺地域を冒険する時期だという。
彼らはどこに現れるかはわからないが、住民たちが道に迷ったり昼寝をするオットセイと平和に共存することが奨励されている。
このオットセイはDOCが安全な場所へ移動させたそうだ。

DOCは、冒険途中のオットセイの子はやせていて、涙目になっていて咳をしていることもあるそうだが、これは普通の状態なので大丈夫だという。
オットセイは非常に回復力のある動物なのだそうだ。
ただし、怪我をしていたり、目立って具合が悪い場合、釣り糸に絡まっていたり、車や人、犬に近い場所、自宅敷地にいる場合には、DOCに通報するように伝えている。
ニュージーランドオットセイは、海岸線や近隣の島々に生息している。
19世紀の初めには、毛皮の需要のために大量に狩猟され絶滅の危機となったが、保護策が施行されてからは、その数を回復することに成功し、現在は20万頭以上になった。
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体長はオスで約2m、メスで約1.5m、体重はオスで約185kg、メスで約40-50kg。顔がやや長く、学名の「Arctocephalus」は「熊の頭」という意味する。顔がちょっぴりクマに似ているのだ。

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