NPBの新人王争いに注目が集まる(C)ACPHOTO

 2023年シーズンも終盤戦を迎えたプロ野球。両リーグではクライマックスシリーズ(CS)争いが過熱しているが、個人タイトル争いにも注目が集まっている。

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 一生に一度しか受賞できない新人王だが、今季は誰が手にするのだろうか。球界OBがセパ両リーグの受賞選手を予想した。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は27日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、新人王について言及した。

 まずはセ・リーグ。高木氏は「それはもう村上でしょう。満票で獲るんじゃないの?優勝もしているし、それに伴っての1勝の価値が高く評価されれば、間違いなく村上がいくんじゃないかな」と、阪神の村上頌樹を挙げた。右腕は今季ここまで10勝6敗、防御率1.75を記録。すでに最優秀防御率が確定するなど今季は大ブレイクを遂げ、阪神のリーグ優勝に大きく貢献した。

 一方のパ・リーグは、こちらもオリックスリーグ優勝に大きく貢献した山下舜平大が本命という見方が強い。高卒3年目の今季は開幕投手として一軍デビューを果たすと、圧巻の投球を披露し続け、9勝3敗、防御率1.61の成績を残した。右腕のこの成績に高木氏は「文句ない」とコメントした。

 しかし、高木氏は“対抗馬”として、楽天のドラフト3位ルーキー渡辺翔太の名前を挙げた。渡辺は今季ここまでリリーフとして47試合に登板し、8勝3敗、防御率1.39を記録。1年目ながらセットアッパーとしてフル回転している。高木氏は右腕について「(新人王の)可能性が出てきたね。今の楽天にとっては居なくてはならない存在になっていて、十分戦力として活躍している。山下が離脱している間に追いついてきたという感じがするよね」と、今季の活躍を称賛し、新人王受賞の可能性についても言及した。

 さらに、同氏はパ・リーグの新人王争いについて「これは最後まで分からないよ。名前は山下舜平大がリードしている。ただ、数字だけを見ると渡辺も引けを取らないよ」とコメントした。

 今季もハイレベルな新人王争いだが、一体誰がタイトルを手にするのか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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