10月8(日)、アイナ・ジ・エンドが主演を務めるドラマ「夏至物語」(深夜1:00-1:30、カンテレ※関西ローカル)が放送される(ワールドカップバレー延長の際は放送時間繰り下げの場合あり)。同ドラマは、1992年岩井俊二監督が手掛けた作品で、31年の時を経て岩井監督自らリメークする。

【写真】路上で懸命に歌を紡ぐキリエ(アイナ・ジ・エンド)

■岩井監督「アイナさんでリメークした『夏至物語』を観たい」

ヒロインを演じるアイナは、今年6月に解散した楽器を持たないパンクバンド「BiSH」のメンバーで、現在はソロとして活動中だ。10月13日(金)公開の岩井監督最新音楽映画「キリエのうた」で初主演を務め、2人は再びタッグを組む。

岩井監督は、「29歳の夏に撮った『夏至物語』をアイナさんでリメーク。これ自分がまず観てみたいと思った」とコメント。アイナは「岩井さんの世界に混ざりこめることは私にとってやはり、すごく楽しくて刺激的でした。岩井さんの奇想天外な感性を目の当たりにする度に、あぁ、最高だー!と心が漏れます」と明かしている。

■「夏至物語」のアイナ・ジ・エンド

「夏至物語」は、愛する人の帰宅を待つ女の子の愛と狂気に満ちた夏のある日を描く、どこか不穏でダークな物語。主演のアイナは、「キリエのうた」とはまったく違う役どころを演じており、メインビジュアルでは何かを望遠鏡からじっと見つめる美しい横顔を見せている。

■主演アイナ・ジ・エンドのコメント

1992年の作品を時代を超えて携わらせていただけて、とても幸せに思います。ありがとうございます。岩井さんの世界に混ざりこめることは私にとってやはり、すごく楽しくて刺激的でした。岩井さんの奇想天外な感性を目の当たりにする度に、あぁ、最高だー!と心が漏れます。自分に巡っている表現の血がざわざわと音を立ててユウコに没入していきました。

とても暑い日の撮影で、岩井組の皆さんは汗をだらだら流していたのに、ずっと朗らかで、キラキラしていました。たくさん学ばせていただきました。そして、暑すぎる中でそうめんを食べた時おいしくって生き返りそうになってそうめん大好きになりました。

"夏至物語"たんまり味わってもらえますように。1度見たあと、2度目はユウコと一緒にそうめんを食べて観ていただけたら嬉しいです。夏の思い出を作りませんか。何卒、よろしくお願いします。

岩井俊二監督のコメント

29歳の夏に撮った「夏至物語」をアイナさんでリメーク。これ自分がまず観てみたいと思い、ご本人に旧作を観て頂いたところ、やってみたいとお返事が。かくして実現した本作。4K版として復活しました。(当時の解像度で比較すると面積比で27倍!)

「キリエのうた」とはまた全く違うアイナさんです。きっとご堪能頂けるかと思います。旧作はムーンライダーズの「午後のレディ」の音源をお借りしてましたが、今回は改めて演奏して頂けることになりました。改めて当時こんな変なドラマを放送してくれたカンテレさんには今も感謝しかありません。今後もこうしたショートフィルムを時々作れたらいいなといろいろ構想中です。

「夏至物語」メインビジュアル、何かを望遠鏡でじっと見つめるアイナ演じるユウコ/(C)カンテレ