横浜F・マリノスは3日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のグループG 第2節で山東泰山(中国)とのアウェイ戦に挑み、1-0で勝利した。

仁川ユナイテッドFC(韓国)をホームに迎え撃っての初戦を落とし、今節を迎える昨季のJ1リーグ王者。今節は昨季の国内リーグを2位フィニッシュの山東を相手に白星を目指した。

直近のリーグヴィッセル神戸との首位攻防戦に敗れ、ダメージも残るなか、難敵相手とのアウェイ戦だが、初戦に続いて、先発陣をターンオーバー。水沼らがスタートから出場した。

ベルギー代表のフェライニがキャプテンを務め、1トップに入った山東戦。そのフェライニをターゲットにどんどんとクロスを上げてくる山東に対して、横浜FMが丁寧な繋ぎからボールを前に進めていき、前がかる展開に持ち込む。

11分に左サイドのエウベルが仕掛けた流れからボックス中央のナム・テヒがシュートを放つが、相手GKの正面。良いリズムで試合を進めるなか、22分には1本の浮き球パスでチェン・プーに裏を突かれ、ピンチになるが、GK一森が阻む。

29分には敵陣中央の水沼が相手バックラインの背後に絶妙な浮き球パスでチャンスメーク。ボックス左からナム・テヒが右足インサイドでゴール右に流し込もうとしたが、ゴールラインの前でシ・ケのカバーに阻止されてしまう。

そんな横浜FMは37分、左サイドのエウベルが植中とのワンツーでボックス左に抜け出すと、右足アウトサイドでボールを前に。それをフリーの水沼がスライディングしながら右足で押し込み、前半のうちに先取点をもぎ取る。

42分にもエウベル、水沼の繋ぎからナム・テヒのシュートチャンスをお膳立てしたりと流れに乗る横浜FMはそのまま後半へ。その後半早々にクリサンに右ポストを叩くシュートを許して冷や汗をかくが、その直後にチャンスがくる。

49分、ロングカウンターに繋げると、エウベルからのパスで右サイドを完全に抜け出したナム・テヒがゴール前にラストパス。フリーの植中が右足でネットを揺らすが、VARの末にナム・テヒのオフサイドで取り消されてしまう。

ぬか喜びの横浜FMだが、次第に山東の押し返しが強まるなか、ボール保持で自陣回復を図りながら、ゲームをコントロール。次のゴールを目指して相手ベンチも動くなか、76分にヤン・マテウスと宮市の交代カードを切る。

やや圧を受け始める流れとなる横浜FMだが、74分に永戸を送り込むと、続く83分に最後の交代で渡辺、エドゥアルドを投入。その直後の84分にはヤン・マテウス、宮市の繋ぎから、植中に決定機がやってくるが、生かせない。

次のゴールが遠いなか、87分にFKからクリサンに左ポストを叩くヘディングシュートに持ち込まれ、ボールがゴール前にバウンドするが、松原が頭でクリア。横浜FMが中国での難しい敵地戦を白星で飾り、勝敗を五分とした。

25日の次戦はカヤFC(フィリピン)をホームに迎え撃つ。

山東泰山 0-1 横浜F・マリノス
横浜FM
水沼宏太(前37)