仕事に疲れたサラリーマンが、「マッサージすぐできます」という看板に釣られ、フラフラと立ち寄った店。そこは普通のマッサージ屋ではなく、極上の癒やしを提供する桃源郷だった――!この漫画をSNSにアップするや否や、「なんだこの悪魔的なマッサージ屋は!」「いくら払えばこの店に行けるのだ!」「頼む!行かせてくれ!金なら払う!」「料金は?言い値で払おう!」と来店を希望する読者たちで大混乱が巻き起こった。

【漫画】本編を読む/全52ページ

サラリーマンの猫山くんが入店すると、受付に座っていたのは真っ白な猫。「えっと…君は…看板猫なの?」と質問すると「いえ、店主です」とキッパリ。疲れきって自分は幻でも見ているのか!?と動揺するが、猫の店主さんは気にせず施術をスタート!そう、ここは正真正銘の“ねこのマッサージ屋さん”。売りは夢のような、モチモチでぷにぷにの肉球!!体の上に乗ってフミフミし、身も心も癒やしてくれるのだった!

このマッサージ屋さんのトリコになった猫山くんは、「今日も頼みます」とすっかりリピーターに!ストレスで胃がキリキリすることを伝えると、症状を聞いた店主は「では今日は…」と奥で待機する研修生に声をかけた。「えっ!店主さんがいいんだけど…!!」と焦る猫山くんだったが、次の瞬間には胸をズキューンと撃ち抜かれ、尊死寸前!猫山くんの前に現れたキュートすぎる研修生の正体とは…!?

この漫画の作者は、「ジャンプSQ.」(集英社)で「魔軸カケルは戻せない」、「ジャンプSQ.RISE」(集英社)で「死にたがり魔女と嘘つきの弟子」を掲載し、さらに「少年ジャンプ+」(集英社)で「寺イブ!!~TELIVE!!~」も掲載された漫画家の久川はる(@hisakawa_haru)さん。この「ねこのマッサージ屋さん」もSNSから人気の火が付き、ついには「コミッククリエ」(オーバーラップ)から全3巻が書籍化されるまでになった人気漫画だ。久川はるさんに「ねこのマッサージ屋さん」について詳しく話を聞いてみた。

――「ねこのマッサージ屋さん」について教えてください。

目、肩、腰・・・猫山くんの疲れきった体をふわふわモチモチな店長さんの肉球が包み込みます。さらに研修生も登場!店主代理の黒猫さん、アロママッサージ担当の長毛猫さんなどの新しいスタッフが次々と登場します。ぜひ読み進めながら“推し猫”を見つけて癒やされてください。グッズやLINEスタンプなども発売中なので、チェックしてみてくださいね。

――久川さんの“推し猫”はどの子でしょうか?

ズバリ、研修生がイチオシです!研修生は3匹いるのですが、小さな体で一生懸命マッサージするもちもちな姿をぜひみてほしいです。ほかにも、優しく寄り添ってもらいたいなら白猫店主さん、どっしりした和猫が好きなら店主代理さん、高貴な長毛猫に翻弄されたいならアロマ猫さんがオススメです。みなさんにも推し猫を探しながら読んでいただけるとうれしいです。

――登場人物の中で、こだわって描いた人物はいますか?

ねこたちが猫山くんの会社に出張してマッサージの営業をする回があるのですが、ねこのマッサージ屋さんたちが来社したことで近くのコンビニの猫グッズが爆売れしてしまい、困惑するコンビニ店員さんをこだわって描きました。コンビニ店員さんはねこたちと直接触れ合っているわけではないのに、結果的に一番翻弄されているというのが描いていておもしろかったです。実はこのコンビニ店員さんは、私の別作品「おじさんが女子●生に悪いことを教える話」にも登場させているお気に入りのキャラなんです。

ふわふわでモチモチな猫たちによる、極上の肉球リラクゼーションが次々に巻き起こるこの漫画。読んでいるだけでも効果があるのか、心がほぐされていくようだ。SNSのコメント欄では「通いてぇぇぇ」「どこにありますか?」「お店までの地図ください!」「行かせてくれ、頼むから」など来店を切望する声が続出。この店は、とある市街地の地下1階でひっそりと営業しているという。もしかすると見過ごしているだけで、あなたの街にあるのかも…?

取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)

モチモチの猫たちがマッサージをしてくれる夢のような店に「通いてぇぇぇ」と切望する読者が殺到!!/(C)久川はる/オーバーラップ