ゴジラ生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目、さらに“令和”で最初のゴジラとなる最新作『ゴジラ‐1.0』が11月3日(金・祝)の“ゴジラの日”に公開される。いよいよ公開1か月前となったいま、「『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会」での第3回、第4回の上映作品と登壇ゲストが決定した。

【写真を見る】モノクロ版『シン・ゴジラ:オルソ』を企画した庵野秀明監督

ゴジラ‐1.0』の監督、脚本、VFXを務めるのは、自身もゴジラのファンであると公言する山崎貴。自身が監督した『ALWAYS続・三丁目の夕日』(07)でも冒頭にゴジラを登場させてファンを驚かせ、映像監督を務めた西武園ゆうえんちのアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド」では驚異のゲスト満足度97%を叩き出すなど、ゴジラとはゆかりのある山崎監督が、満を持してゴジラ最新作に臨む。主演を務めるのは神木隆之介で、ヒロインに浜辺美波と、NHK連続テレビ小説らんまん」で2023年の‟朝の顔”として大きな話題を集めた2人が本作でも共演。さらに、山田裕貴青木崇高吉岡秀隆安藤サクラ佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣も参加し、ゴジラに立ち向かう。

山崎貴セレクション ゴジラ上映会」では、池袋HUMAXシネマズにて9月15日から隔週で1作品ずつ、全4回にわたり山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映。第1回の上映作品『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』(54)では『シン・ゴジラ』(16)の監督を務めた樋口真嗣が、第2回の『三大怪獣地球最大の決戦』(64)では造形師の村瀬継蔵がゲストとして山崎監督とともに登壇し、ゴジラ愛にあふれた熱いトークショーを展開し、会場を大いに盛り上げた。

10月13日(金)実施の第3回では、山崎監督が「大好きなゴジラ」と公言している『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(通称GMK)の上映が決定。上映に際して監督を務めた金子修介が登場し、山崎監督とGMKゴジラの魅力についての熱い対談を行う予定だ。

そして、10月27日(金)実施の第4回では、『ゴジラ-1.0』公開を記念し、2016年に公開され興行収入82億円超の大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』のモノクロ版が上映されることが決定。本イベントへのゲスト登壇のオファーを受けた庵野秀明が本企画を提案し、樋口監督、尾上克郎准監督が監修を務めることで、製作が実現した。映画のタイトルは『シン・ゴジラ:オルソ』(『SHIN GODZILLA:ORTHOchromatic』)。「オルソクロマチック」とは、モノクロフィルムの1つであり、赤系統の色が感光されない特色を持つ「オルソクロマチックフィルム」のことで、略称で「オルソ」とも呼ばれる。現在、主に流通しているモノクロフィルム「パンクロマチックフィルム」よりもフェイストーンが重くなることが特徴で、この質感を目指し、タイトルにも取り入れた。

そんな第4回トークショーの模様は、全国6館の劇場にて生中継されることも決定。中継後には、同劇場にて『シン・ゴジラ:オルソ』が上映される。さらに翌10月28日(土)、29日(日)にも池袋 HUMAX シネマズを含む全国7館にて 『シン・ゴジラ:オルソ』を上映。『シン・ゴジラ』の興奮を新たな形で味わえる、特別な3日間となりそうだ。ぜひ本上映会に参加し、最新作『ゴジラ-1.0』の襲来に備えたい。

文/山崎伸子

山崎貴セレクション ゴジラ上映会の第3回、第4回作品が決定!/[c]2023 TOHO CO., LTD.