店員の名札やレシートに書かれている名前、実は見られている?中にはSNSで名前を検索され、ストーカー被害にあったトラブルもあるという。そのため、昨今ではフルネームを書かない職場も増えてきている。今回は、X(旧Twitter)にスーパーあるあるを投稿している狸谷(@akatsuki405)さんの人気シリーズ「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」より「きけんがあぶない」を紹介する。

【漫画】本編を読む

■名字だけの表記でも…顔見知りだと親しみを持ってしまう人もいて…?

スーパーなどの接客業では、レシートに個人名が記載されたり、名札をつけたりと個人を特定できる。これは、バスやタクシー運転手も然り。名前を公開していることで、個人を検索するトラブルがおきている。トラブル回避のため、フルネームを書かない職場も増えてきてはいるが、名前を知らなくても「顔見知り」で近づいてくる人も中にはいて…。

仕事の前にコンビニ立ち寄ったときのこと。職場からシフトについての連絡が来ていたため、車内でメールを返信していた。すると、突然助手席のドアが開いて――。

「やっぱり、レジの姉ちゃんだぁ!」と、半分くらい乗り込んで話しかけてきたご老人!突然のことでびっくりするものの、その人は常連のお客で顔見知りだった。「顔を覚えているからと言って、人の車を勝手に開けてくるなんて非常識すぎる!」と、彼女は憤慨。「スーパーの近くまで乗せていって」という老人に呆れ返った。

名前や顔バレしているといろいろなトラブルに巻き込まれると言う。「スーパーで働き始めた当時は無関心でしたが、漫画に描いた出来事や個人特定のツールが進化していくにつれ、フルネームを晒して仕事をするのは怖いこともあるのだと年々痛感しています(狸谷さん)」

中にはレシートや名札を見て、ネットで個人を特定。SNSからフレンド申請をしたり、フォローして近づいていくこともあるようだ。「本当に自衛でしかないですが、SNSで発信することに関しては特定されるようなものは載せないようにはしています…。また、そういうお客様のスイッチを入れないように日々気をつけて働いています(狸谷さん)」

ある店員は、男性に声をかけられ「オレンジ色の手すりのマンションに住んでるよね?近くにいい居酒屋があるから、いかない?」と、誘われた。彼女は、その後速やかに退職。店員だから無下に断れないだろうと店舗で誘いをかけたり、名指しでクレームをつけたり、被害はとどまることを知らないようだ。

「大変申し訳ございません」「少々お待ちください」など、スーパーあるあるを描いた「チェッカー鳥海さんスタンプ」第2弾のLINEスタンプがもうすぐ公開。「リリースされましたらまたよろしくお願い致します!(狸谷さん)」

■取材協力:狸谷(@akatsuki405)

自宅まで特定された!?/画像提供:狸谷(@akatsuki405)