私が『Style Worksで受けさせていただいたのは、SNSで度々Before・After画像が話題になっている「パーソナル韓国メイク」。流行りの韓国アイドルのようなメイクをただ自分の顔に施すのではなく、自分の短所をカバーし、長所をより伸ばす、自分だけの個性を引き出しつつ韓国風に仕上げてくれるメニューです。

自分なりに研究していた韓国メイクですが、実際プロの方にやってもらうと全く違って驚きの連続。

アラサーともなると、長年メイクをしてきただけあって自分の顔のことは一番よく分かっていると思っていたのに、こんなにメイクひとつで顔が変わるの? と感動してしまいました。まさに、今まで見たことの無い自分に出会えた感覚です。

今回は、目から鱗のメイクテクニック含め、実際パーソナル韓国メイクを体験した様子をレポートします。

キーワードは“盛りどころ”

まずはカウンセリングからスタート。自分が普段どのようにメイクをしているのか、そしてどのような顔になりたいのかを聞いてくれます。

私は自分の老け顔で面長なところが嫌いで、かわいい韓国アイドルのような顔が好きだと伝えました。なれるものなら誰だってかわいいのに洗練された韓国アイドルになりたい!!! 欲張りかもしれないけれど、いうのはタダですもんね……(笑)!

ちなみに、私は普段メイクする際にとにかく幼く見えるように、涙袋はしっかり描いて、鼻も細く短く見えるようメイクしたり、自分がイエベだからとイエベ向けのコスメばかりを使ったりしていたのですが……。

「涙袋は薄くてもOK」「鼻は逆に短くしすぎない方が垢抜ける」「イエベのコスメだけでなく、ブルベのコスメも使うことでより透明感が出る」など意外なメイクポイントをたくさん教えていだきました。

ちなみに、パーソナル韓国メイクのポイントは“盛りどころ”。パーツを35%で仕上げて全体を150%に仕上げるイメージで、足し算で盛り込んでいくのではなく、引き算メイクでバランスを整えるのが大事だといいます。

■内側から発光するような、素肌感あふれる丁寧なベース作り

早速メイクが始まると感動したのが丁寧なベース作り。パーソナル韓国メイクを受けるまでは、カラーコンシーラーというものがあるのを知らなかったのですが、小鼻の横の赤みは補色となる緑のコンシーラー、目の下のクマにはオレンジのコンシーラーを色が出ないくらい薄く塗ることでカバーできるそう。

実際に塗ってみると、顔のくすみがきれいに補正されて顔の肌色が均一になった印象を受けました。

さらに、スパチュラとスポンジを使ってツヤが出る2種類の下地を内側から伸ばして肌をトーンアップさせ、その後に2種類のファンデーションを重ねるのですが、この工程でもとにかく薄く、薄い皮膜を何層にも重ねるイメージ。

そうすることで、全く厚塗り感も重さも感じないのに、素肌からきれいかのような肌ができ上がっていました。まだベースメイクしかしていないのに、いつもとメイクのレベルが段違いです。

ちなみにパウダーはツヤを消さないようにヨレやすい部分にさっと塗るのが良いそうです。

■職人技が光る、韓国アイドルみたいなアイメイク

まず驚いたのが、アイメイクがかなり時間をかけて作り込んでいるのにナチュラルだということ。

上まぶたはほんのり色が乗るくらいで、ラメもアイホールに上品にのせる程度。さらに涙袋はラメなどで作るのではなく、コンシーラーでラインを引くように作り、その上にアイシャドウで色を重ね、影を描いていました。

コンシーラーで作る方がヨレにくいそうで、いつもよりぷっくりナチュラルな涙袋ができています。元から涙袋がある人みたい!

また、韓国アイドルのようなぱっちりお目目はどうやって作るんだろう? と思っていたのですが、今回はつけまつ毛を使用。

しかも、そのまま使うのではなく、毛束を細かく切って、まつ毛の上でも下でもなく“間”につけていました。もうメイクというより田植えに近かったです。

また、最後は竹串を炙ってしっかり根元まで上げるという、韓国のメイクさんがよくやっている技も登場。ホットビューラーではなくなぜ竹串!? と思ったのですが、このほうが熱が高いのでしっかりまつ毛が上がるとのこと。

たしかに根元からしっかり上がったことによって目に光が入ってキラキラして見える……! なんというかもう職人技のようで感動してしまいます!

■抜け感のあるパーツメイク&ヘアスタイル

かわいい印象の顔に必須なのはチークだそうで、それぞれのパーツは盛りすぎないのがポイントだと言います。

ここからはメイクさんに教えてもらったポイントを紹介します。

アイブロウ

顔の印象を大きく左右する眉毛は、いつもの眉毛よりやや細く、下がり気味だった目尻を並行に持っていくように仕上げます。

色を明るくしすぎないのが韓国では主流だそうで、カラーコントロールがしやすいアイシャドウで色を入れます。

◇ノーズシャドウ

いつもノーズシャドウは絶対必須! とにかく細く! 短く見えるように! と意識していたのですが、あえて鼻筋はスッと通った印象になるように短くしすぎない方が垢抜けて見えるそう。

ノーズシャドウを目と目の間にさっと塗ることでやりすぎない印象に仕上げます。

◇チーク

普段、チークはさっと塗る程度だったのですが、かわいい印象に仕上げるためにはチークをしっかり入れるのが必須だそう。

ここが盛りどころになるのですが、こちらも一回でしっかり色を入れるのではなく、青みピンクとニュートラルなカラーのピンク、2つのチークを薄く少しずつ重ねることによって透明感が出るそうです。

◇リップ

口元にツヤがないと老けた印象になるため、リップはマットタイプではなく艶のあるものを使用します。2種類のリップを全体と内側にのみに塗ることで、ペタッとせずに立体感のある唇に仕上げてくれました。

◇ヘアスタイル

普段はストレートヘアが多かったのですが、この日は顔の真ん中から外側に向けて広がる韓国風のヘアスタイルに。

38mmと大きめなコテでふんわりと巻くのがポイントだそうで、顔周りにくびれを作ることで本当に小顔に見えるし、何より横幅が強調されて面長な印象が緩和されます。

■パーソナル韓国メイクのポイント

完成した顔を見て最初に思ったのが、すごくナチュラルなのに、いつもと全然違う! ということ。

アイシャドウも涙袋もノーズシャドウもいつもより薄いのにしっかり変化しているし、下地もファンデーションも重ねているのに重さが無い。つけまつ毛もしっかりつけているのに、すごく自然に感じます。

写真で比較してみても、自分のいつものメイクよりかなり薄いのに、全体的に底上げされた印象。これは全てのパーツを盛りすぎないことで、全体的なバランスが整ったからなんだとか。

引きで見たり、近づいて見たり、さまざまなパーツのメイクを行ったり来たりしながら、バランスを整えながら仕上げてくれました。

全てのパーツを理想に寄せる足し算メイクではなく、盛りどころを決めて、その他のパーツを引き算して仕上げることで、透明感や抜け感が出て理想の顔に近づくのだと実感します。

■自分のことを好きになれる喜び

パーソナルメイク体験を受けて一番良かったなと思えたのは、他でもない自分が自分のことを「かわいい」「好き」と思える瞬間に出会えることでした。

正直、毎日のようにメイクをしているとマンネリ化してくるし、SNSの情報を元にいろいろな人のメイクを真似してみても、それが自分に似合うわけじゃありません。

鏡の前で「もっとこうだったら良いのにな……」なんて一喜一憂することも正直多かったのですが、こんなにもまだ変われる可能性があるんだと思うと、メイクってやっぱり奥深くて、今まで見たことのない自分に出会わせてくれる最高のツールだなと思えました。

今回私のメイクとヘアを担当してくれたお二人は魔法使いのように変身させてくれました。メイクで変わったり、自分のことを好きになれたりするのって漫画やドラマの中だけじゃなかったんですね。

この日は本当にメイクを落とすのが惜しくてしかたがなかったし、明日も明後日もこの顔で過ごしたいなーなんて思ったけれど、いざメイクを落としていつもの顔に戻っても、案外「やっぱり自分の顔なんて嫌い!」なんてことにはなりませんでした。

それはきっと、自分のコンプレックスを以前よりも受け入れられるようになったから。メイクで心も補正してもらえた気がします。

メイクがマンネリ化している人や新しい自分に出会いたい人はもちろん、自分のことが嫌いで、少しでも好きになりたい人はぜひパーソナル韓国メイクを受けてもらいたい! きっと今まで見たことのない自分に出会えるはずです。

◇Information

https://styleworks-s.com/

#パーソナル韓国ヘアメイク
2023/9-10月枠満席
ご予約は次月分を抽選にて決定

(取材・文:瑞姫、撮影:三浦晃一、協力:Style Works、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)

これ、本当に私!? パーソナル韓国メイクを体験したら、今まで見たことの無い自分に出会えた話