「点数のみ」で「反則金なし」の道交法違反がけっこうある! 守らせるためにも「厳罰化」が必要じゃないか?

この記事をまとめると

■交通違反で捕まると度合いに応じて赤切符や青切符などの違反切符が切られる

■点数は引かれるが反則金を支払う必要のない違反だと告知票という白切符が切られる

■違反項目によって点数は引かれないが反則金は支払う違反も存在するので注意が必要

交通違反を犯せばその度合いに応じた処罰が下される

 交通違反を犯して、警察官に捕まるとその違反の度合いに応じて、赤切符、青切符などの違反切符が切られることになっている。赤切符は、一発免停コースまたは免許取り消しの悪質な違反。青切符は比較的軽微な違反で、違反点数+反則金のペナルティで済んでしまうもの。

軽微な交通違反で切られる青切符

 そのほかにもうひとつ、白切符がある。白切符は「告知票」と呼ばれており、反則金を納付する必要がない交通違反のときに手渡される。具体的には、シートベルト装着義務違反、チャイルドシート使用義務違反、乗車用ヘルメット着用義務違反などが白切符の対象。

 シートベルト装着義務違反は、文字どおりシートベルトの非装着時のペナルティ。運転席と助手席に関しては、一般道、高速道路を問わず、違反点数1点。後部座席は高速道路のみ違反点数1点で、一般道では口頭注意のみ。

シートベルトをしている写真

 警察庁によると、罰則を強化するより広報啓発活動に重点を置いているとのことだが、一般道での後部座席のシートベルト非装着に対するペナルティがないために、いまだに一般道での後部座席でのシートベルトに関しては装着義務がない、と勘違いしている人が多いのは否めない。

子どもを守るための法規なのに反則金なし!?

 続いてチャイルドシート使用義務違反。道交法では、新生児から6才未満まではチャイルドシートの着用義務がある。

自動車の後部座席に取り付けられたチャイルドシート

 しかし、幼稚園の送迎バスなど、構造上、チャイルドシートを固定できないクルマやチャイルドシートを使用すると乗車定員分の人数が乗れない場合、バスやタクシーなど公共交通機関を利用する場合、授乳・オムツ替え、ケガをしているとき、第三者が緊急事態で乗せる場合などは、例外的に義務が免除される。それ以外は、違反点数1点。反則金なし。

 ちなみに警視庁によると、チャイルドシートの使用率は70.5%(2019年)とのこと。小さな子供は、自分でチャイルドシートをセットして、自分で自分の身を守ることができないので、100%大人の責任だと思うのだが……。

子供をチャイルドシートに着座させる親のイメージ写真

 もうひとつは、乗車用ヘルメット着用義務違反。自動二輪と原付に、ノーヘルで乗車するとこの違反になる。これも違反者は違反点数1点、反則金0円とずいぶん軽微な違反として扱われているが、いざというとき痛い思いをするのはライダー自身。

 ちなみに自転車でもヘルメットの着用が努力義務になっているが、現時点では罰則がない。

フードを被って自転車を運転しているイメージ写真

 しかし、少なくとも運転免許を持っている人は、交通社会人とみなされているわけなので、反則金がないからといって、これらの違反を軽視するのは問題であり、情けないことだろう。

 なお、白切符とはいえどもれっきとした交通違反として処理されるので、免許証更新時には、白切符の違反でもゴールド免許の条件「過去5年間で無事故・無違反」に抵触する。次回の免許更新時に、ゴールド免許は取得できなくなるので要注意。

ゴールド免許のイメージ写真

 余談になるが、白切符の違反とは反対に、違反点数0点+反則金あり、という違反も5つほどある。

「泥はね運転」(反則金:普通車6000円)、「公安委員会遵守事項違反」(反則金:普通車6000円など)、「運行記録計不備」(特定の貨物自動車のみ 反則金:大型車6000円)、「警音器使用制限違反」(反則金:一律3000円)、「免許証不携帯」(反則金:一律3000円)

 これらは違反点数がつかないので、運転免許の更新に影響しない交通違反となるが、反則金を払うのも馬鹿馬鹿しいので、ルールはきちんと守って、つねに安全運転を心がけよう。

「点数のみ」で「反則金なし」の道交法違反がけっこうある! 守らせるためにも「厳罰化」が必要じゃないか?