アメリカ発の世界最高峰のスポーツエンターテインメント・WWEのメイン大会「RAW」が、ABEMA格闘チャネルにて10月3日に放送された。

【写真】世界ヘビー級王者のセス・ロリンズに「ファストレーン」で挑戦する中邑真輔

WWEは、アメリカが誇る世界最高峰のスポーツエンターテインメントで、前身の団体を含めると半世紀を超える歴史を持ち、現在は世界165か国で放送されているのに加え、SNSの総フォロワー数は10億を超え、名実ともに世界規模で絶大な人気を集めている。

ABEMAでは、WWEのメイン大会である、10月3日よりスタートした「RAW」は毎週火曜夜8:00に、あわせて10月7日(土)よりスタートする「SMACKDOWN」は毎週土曜夜8:00に放送される。

今回の放送では、WWEのプレミアム・ライブ・イベント(通称:PLE)の「ファストレーン」にて、セス・ロリンズが持つ世界ヘビー級王座に挑戦するスーパースターの中邑真輔による奇襲攻撃が大きな話題となった。9月2日のPLE「ペイバック」にて、ロリンズと対峙し、敗北を喫した中邑だったが、試合後、ロリンズにリング外で攻撃を仕かけ、王者を徹底的に侮辱する。一方的に攻撃され、がまんならないロリンズは、中邑へリマッチを要求するも、中邑はそれを断り続けていた。

しかし、「試合は残酷で野蛮なものになるだろう。お前は二度と歩けなくなる。屈辱的なラストが待ってる。ラストマンスタンディグ」と中邑からのダウンして10カウント以内に起きあがることができないと負けとなる試合形式で、10カウントが入るまでは武器攻撃などなんでもありの残酷で危険なルール“ラストマン・スタンディング・マッチ”の要望に、ロリンズは承諾する。

本放送では、王者のロリンズが、観衆の大合唱&大歓声のなかリングに登場し、「今宵の『RAW』へようこそ!」と観衆をあおると、「俺は中邑真輔との再試合をずっと要求してきた。そして、やっとアイツは応じてくれたんだ、ベイベー」と声をあげた。

また、実況アナウンサーに自身の背中の状況を尋ねられ、それでも戦う理由を問われると、「君も“ここ”が大好きなんだろう。俺にとってもこのリングがそれなんだ。ファンたちを目の前にすることが大好きだ。彼らが俺の曲を歌うことが、俺には必要なんだ、大好きなんだ」と感情を爆発させ、「誇り、責任、そして使命があるんだよ。このリングはすべてを俺に与えてくれたんだ。さらに、世界ヘビー級王者になると、すべての責任は増幅するんだ。より偉大なお手本にならないといけないし、“変化”にならなければいけない。そして、その責任をもって『ファストレーン』に出場する。これが最後の無茶になるだろうが、背中に限界がきて、もうだめになるとしても、関係ないよな?だって、リングですべてをやり尽くしたからだよ」と試合に向けた心境を吐露した。

すると、中邑が突如、VTRにて登場し、「セス・ロリンズ、お前のたわごとは聞きあきた。もう誰もお前のことなんか信じちゃいねえ。すべてをたくらんだのは、俺か?お前か?背中の傷も、同情を集めるためのウソだったか?うそつきだもんな、世界中から“かわいそう”って思われてえよな。かなえてやる、感謝しろ」と画面越しにロリンズをば倒したかと思えば、いつの間にかロリンズの背後にまわり、奇襲攻撃を仕かけていた。必殺技“キンシャサ”を後頭部に食らわせ、悶絶するロリンズにさらに椅子での殴打を連発する。ロリンズが倒れこむたびにカウントを数えると、しまいにはロリンズのベルトをうばい、高々と掲げ、立つことができないロリンズを見下ろしながら、来る「ファストレーン」に向けて、堂々とアピールした。この様子に、会場からは大ブーイングが巻き起こったのに加え、ふたりの試合の行方に大きな注目が集まっている。

なお、「ファストレーン」は、ABEMA格闘チャンネルにて日本時間10月8日(日)朝8:30より無料生中継される予定で、ベルトをかけたふたりのスーパースターによる、残酷すぎる試合の行方を見ることができる。

「WWE RAW」で世界ヘビー級王者のセス・ロリンズに“キンサシャ”で奇襲を仕かける中邑真輔/(C)AbemaTV,Inc.