サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)は4日、2034年に開催されるFIFAワールドカップの招致を目指す意向を表明した。

 4日、FIFAワールドカップ開催から100年を迎える2030年大会は、過去最大規模の3大陸6カ国共催となることが決定した。第1回大会の開催国及び優勝国でもあるウルグアイアルゼンチンパラグアイでそれぞれ開幕戦1試合を実施。その後はヨーロッパとアフリカに舞台を移し、スペインポルトガルモロッコの3カ国共同開催に。同時に、2034年大会はアジア・オセアニアから開催国を募ることも明らかにしていた。

 そのなかで、早くもサウジアラビア2034年大会の招致を目指す意向を表明。昨今の移籍市場でクリスティアーノ・ロナウドら世界的スターを獲得するなど、自国サッカーの発展に向けて国を挙げた施策を講じているサウジアラビアは、SAFFの公式サイトにて「2034年大会の招致は、サウジアラビアの現在進行中の社会的・経済的変革と、サッカーへの根強い情熱からインスピレーションを受けたものです。ワールドクラスの大会を実現することを目指します」と声明を掲載した。

 また、SAFFのヤセル・アル・ミセハル会長は「我々は、サウジアラビアFIFAワールドカップを開催するときがきたと信じている。招致活動の原動力は、サッカーを愛し、世界のあらゆる場所でサッカーが発展することを願う気持ちだ。サウジアラビアサッカー文化を称え、サウジアラビアを世界と分かち合いたい」と決意を語った。

 さらに、スポーツ大臣兼オリンピックパラリンピック委員会会長を務めるアブドゥルアジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子は「2034年FIFAワールドカップを開催することは、我々が世界のスポーツをリードする国になるという夢を叶える助けとなり、国の変革における重要なマイルストーンとなるだろう。全てのスポーツを歓迎する新興国としては、FIFAワールドカップの開催が我が国のサッカー史における自然な次のステップであると信じている」と述べている。

 2026年大会以降は本戦出場国が従来の「32」から「48」へと増加することもあり、同大会はアメリカ、カナダメキシコと3カ国共催となる。同様に、2030年大会も前述した通りだ。一方で、2034年大会の招致を目指すSAFFは「サウジアラビアは全ての試合を国内で開催する。移動の合理化と試合スケジュールの最適化を実現させ、開催会場や都市でユニークな体験をファンに提供する」と“単独開催”に意欲を示している。

サウジアラビアが4日、2034年大会の招致の意向を表明 [写真]=Getty Images