京都サンガF.C.は5日、DFアピアタウィア久による不適切な行為に対する声明を掲載した。

 事の発端となったのは、先月30日に行われた『明治安田生命J1リーグ第29節 サガン鳥栖vs京都サンガF.C.』でのアピアタウィア久による不適切な行為だ。試合終盤に同選手はサガン鳥栖ベンチに対して、中指を立てるジェスチャーに及び、一発退場を命じられていた。

 Jリーグは今月2日、アピアタウィア久に2試合の出場停止とクラブには20万円の罰金処分を科したことを発表。そして京都サンガF.C.は5日付で、「同退場に伴う処分につき、10月2日、(公財)日本サッカー協会の競技および競技会における懲罰基準に照らした審議結果が次の通り決定し通告がありましたのでご報告申し上げます」とし、「この事は決して許される行為ではなく、サガン鳥栖の皆様を始め、Jリーグ関係者、あらゆるステークホルダーの皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めて心より深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪している。

 また、京都サンガF.C.はクラブ主導による処分として、1週間のチーム合同練習参加禁止を言い渡したことを明らかにし、以下のように再発防止に向けた取り組みを述べている。

「今般、アピアタウィア久選手が行った行為に対し、クラブとしては厳重注意と1週間のチーム合同練習への参加を禁止し、改めて同選手が自身の心の内面と向き合うように指導いたしました。同選手は当行為について深く反省しており、自分自身の心のあり方に向き合い、ご迷惑をおかけした皆様に対し、その反省の気持ちを態度と行動で示して行きたいとの強い思いをもっております。今回の事象および今後についてクラブと本人が話し合いをする中で、自らの心をコントロールするための専門的な特別研修を数カ月かけて受講するとともに、地域貢献活動にも積極的に参加することで応援いただいている皆様への感謝の気持ちを表してまいりたいという意向を持っております」

「そして、これらの取り組みを通して、選手本人が、自身の心の内面と向き合い、人として心の成長の大切さに気付いた上で、今後、立派な人間として、また、より優れた選手として成長して行けるように、クラブと致しましても責任を持って指導を続け、選手本人に寄り添って参りたいと考えております」

「私たちはJリーグクラブとして、試合や地域活動を通じて社会がより活性化する。また、懸命に戦う選手の姿を見て、子どもたちを始め多くの方々に夢や感動を与えることが大きな使命であると認識していますが、その前提として相手選手、審判、仲間、ファンサポーター、スポンサーを始めとするあらゆるステークホルダーの皆様に対する感謝とリスペクトの精神が何よりも大切であり、こうしたことがクラブの存在意義の根幹であると考えております。今般の事象は、決して一選手のことと捉えるのではなく、クラブの全選手・全スタッフに課せられた問題として、真摯に受け止め、改めてフェアプレーの重要性やリスペクトの精神を再確認し、今後、全選手、全クラブスタッフが一体となり、襟を正して取り組んで参りたいと考えております。何卒、京都サンガF.C.に対する引き続きのご理解とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」

京都サンガF.C.は5日、DFアピアタウィア久による不適切な行為の声明を掲載