樋口幸平と増子敦貴(GENIC)の2人がW主演を務めるBLドラマ「体感予報」(毎週木曜深夜1:29~ほか、MBSほか)の第6話が9月28日に放送された。葉(増子)たちの大学時代が描かれ、増子敦貴“葉”の耳元で告げた瀬ヶ崎(樋口)”の囁きボイスにドキドキとさせられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

【写真】水石亜飛夢“篤弥”に両腕を拘束される増子敦貴“葉”

■「体感予報」とは

同ドラマの原作は、鯛野ニッケによる同名のBL漫画。コミックシーモアなどで累計DL数1000万を突破、さらに「BLアワード2023」コミック部門1位、「電子コミック大賞2023」BL部門など、数々の賞を受賞している。

本ドラマは、恋心をこじらせた不器用な二人の同居生活、度々起こる2人の些細なすれ違いを描く物語。爽やかイケメンとして人気の気象予報士だが、裏には家事全般からその他諸々のお世話を葉にさせるような、超俺様で暴君な本性を隠し持っている瀬ヶ崎瑞貴を樋口が、売れないエロ漫画家で、世話になっている瀬ヶ崎の言いなりな、少し気弱な面を持ち合わせている棚田葉を増子が演じる。

メイン監督はBLドラマ「オールドファッションカップケーキ」を手掛けた加藤綾佳が担当し、原作者の鯛野ニッケによるオリジナルエピソードを加えた全8話で展開される。

■陽キャたちに絡まれて葉は自らパシリに行く

なかなか芽が出ないエロ漫画家・葉の衣食住を、イケメン気象予報士として人気の瀬ヶ崎が保証するという約束で始まった同居生活。しかし、この生活には「瀬ヶ崎の言うことを全部聞く」という条件が付いていた。

大学時代、葉は食堂で瀬ヶ崎を目にし、一目惚れしてしまう。

あるとき、葉は大学構内で瀬ヶ崎たち陽キャグループに「ぼっちくんじゃん!」と呼び止められる。女子がこれみよがしに喉乾くねと言うと、葉は自分から「俺買ってきます」と申し出る。絡まれているよりパシリをするほうが100億倍マシだからだ。

陽キャたちはそれぞれミルクティーやルイボスティーなど欲しいものを口にするが、瀬ヶ崎は「俺はいい」と言う。陽キャのひとりに「ついでに適当にスナックも」とお金を渡されて葉が買いに行こうとすると、陽キャたちは葉を嘲笑する。

買い物してレジ袋を両手に下げた葉がトボトボと歩いていると、瀬ヶ崎が近づいてきて「そんなにひとりで持てないだろうと思って」という。

■瀬ヶ崎が買い物袋を1つもってやり、一緒に歩く2人

驚く葉に瀬ヶ崎は貸してと手を出し、レジ袋を1つ受け取る。葉は「ありがとうございます」と礼を言って、2人で歩き始める。

名前を聞かれた葉が「葉って言います。葉っぱの」と答えると「葉くんか」と瀬ヶ崎。「俺は…」と瀬ヶ崎が名乗ろうとすると葉が「瑞希…さん」と先に言う。瀬ヶ崎が驚いて「なんで知ってんの?」と聞くと、「そう呼ばれていたので」と葉が答える。瀬ヶ崎は「よく聞いてんな」と笑う。

「今楽しい?絡まれてパシらされてさ」と瀬ヶ崎が聞くと、葉はおずおずと「あ…いや、楽しく…ないです」と答える。今度は葉が「瑞希さんは?」と遠慮がちに聞くと、瀬ヶ崎は「俺?」と言ってから葉の耳元に口を寄せて「全然楽しくない」と囁きボイスで答え、「内緒な」と笑って口もとに人差し指を当てて内緒ポーズをする。

陽キャグループのもとに戻ると瀬ヶ崎は「ごめん!葉くんお腹痛いんだって。だから連れて帰るわ」と言う。陽キャたちから不満の声が出るが、「しんどいのにひとりにするのかわいそうでしょ。じゃあ、またね」と別れを告げて、葉の背中に優しく手を回して立ち去って行くのだった。

瀬ヶ崎の不意打ちの囁きボイスと秘密の共有にドキドキとさせられ、葉が惚れてしまうのもわかると大いに頷けた。

◆構成・文=牧島史佳

大学生時代の樋口幸平“瀬ヶ崎”「体感予報」第6話より/(C)「体感予報」製作委員会・MBS