クエンティン・タランティーノロバートロドリゲスが仕かけた『グラインドハウス』(07)で上映されたフェイク予告編をイーライ・ロス監督が長編映画化する『サンクスギビング』。本作が12月29日(金)に公開となることが決定し、本作の予告映像、海外版ポスターが解禁となった。

【写真を見る】ベン・アフレックを主演に迎えた、ロバート・ロドリゲス監督最新作『ドミノ』

アカデミー賞受賞のタランティーノ監督と『シン・シティ』(05)や『レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード』(03)のロドリゲス監督が手がけた『グラインドハウス』。当時、映画本編2本と実在しない映画の予告編5本で構成された同作だが、そのなかで上映されたロス監督によるフェイク予告編「感謝祭(Thanksgiving)」を監督自らが、16年の時を経てついに長編映画化。マサチューセッツの田舎町で、謎の殺人鬼が「感謝祭」の一夜を恐怖に陥れるサイコスリラーが展開していく。

今回解禁された予告編は、なに者かがご機嫌に料理作りに励むシーンから始まる。ところが調理されているのは食材ではなく、なんと人間だった。ハッピーお祭りムードを楽しんでいた人々は、突如として現れた謎の連続殺人鬼によって、恐怖のどん底へと突き落されてしまう。そんななか、地元の高校の仲良しグループのメンバーたちは、自分たちがなに者かによってインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。投稿を確認すると、そこには感謝祭のおしゃれな食卓に意味深に配された自分たちの名札が。住民たちの不安を煽るように、斧や重機、冷凍庫、業務用オーブン、コーンピックなど多様なアイテムを使いこなし、残虐なやり口で次々と町の人々をなぶり殺していく殺人鬼が登場し、饗宴が狂宴と化する様子が映しだされていく。

メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒(ピルグリム・ファーザーズ)の指導者、ジョン・カーヴァーのお面に身を隠した殺人鬼の正体とは?恐怖の饗宴の行方に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が仕かけた「グラインドハウス」で上映されたフェイク予告編をついに映画化!