自律移動ロボットを開発する株式会社Preferred Robotics(プリファードロボティクス、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:礒部達、以下PFRobotics)は、スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。

チャカは、人とロボットが共存していく未来を目指して「すべての人にロボットを」をいうミッションを掲げる、PFRoboticsが2023年5月に一般発売した、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす家庭用自律移動ロボットです。

家の間取りや家具は、「一度配置したものはその場から動かない」ことが前提となっています。カチャカは、「家具が動くことが当たり前になると人々の暮らしはどう変わるのか」という問いを投げかける、「スマートファニチャー」をコンセプトに開発されました。建築や空間デザインのあり方を変える可能性のあるこのコンセプトをもとに、プロダクトデザイナーの鈴木元氏、デザインイノベーションファームTakramとともに3社で協議を進めながら、家庭環境の中に溶け込むデザインにもこだわり、開発とデザインを両輪にしてプロダクト化に至りました。

今回の受賞にあたり、カチャカのメカ部分とシェルフが別々であり、軽やかな印象で人々の日常と習慣の変化を手助けする革新的な点や、無駄のない丸みを帯びたフォルムがどんな家庭や日常にも調和し、ロボットを意識させないデザインであることなどが評価されました。

受賞ギャラリーサイトURL:https://www.g-mark.org/gallery/winners/17418

―デザインのポイント

1. カチャカ本体が生活の名脇役となるように、 キャラクター性が出過ぎないよう落ち着いたデザインにしている。

2. シェルフが家の中を自律的に動き回ることを前提として、「定」と「動」、四角と丸の間の形状とした。

3. 家庭毎に使い方や載せるものが異なるため、シェルフの段数を変更可能なモジュール式とした。

■2023年度グッドデザイン賞 審査員コメント

レストランの配膳ロボットや一般家庭ではお掃除ロボットなどを使う機会も増え、こうしたAIロボットに対しての抵抗感が確実に薄くなってきている。カチャカの革新的なところは、メカ部分とシェルフが別々になっていて、軽やかな印象で人々の日常と習慣を変える手伝いができるロボットという点だ。無駄がなく丸みを帯びたフォルムはどんな家にもマッチしロボットということを意識させないデザインである。さらに、呼んでサッと現れる様は、小さなアシスタントが1人増えたような印象で好感が持てた。

■Preferred Robotics CEO 礒部達のコメント

このたび、グッドデザイン賞をいただき大変光栄に思います。

居住空間のあり方を変え、自由な暮らしを実現するスマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」。鈴木元さん、Takramさんと共同でデザインしたこのプロダクトには多くの困難がありました。中でも一番苦労したのは、性能、デザイン、コストのバランスです。

消費者に広く受け入れられるためには、高性能で美しいデザインでありながら、販売価格を抑える必要があります。そのために完成寸前だった設計をいちから見直したり、ファブリックパネルの工法を販売直前に変更するなど、多くの修羅場がありました。これら「良いものを作る」ために続けられた不断の努力の結晶がカチャカです。

その甲斐あってか、今回のグッドデザイン賞をはじめ、各種レビューでも高い評価を得ており、また、現時点でのサブスク解約率は0.1%以下となっております。ぜひ皆様のご自宅や職場にて、ご活用いただける日を楽しみにしております。

■株式会社GEN SUZIKI STUDIO 代表/プロダクトデザイナー 鈴木元氏コメント

チャカの開発は、過去に参照するものがない新しい問いの連続でした。家庭内で自律的に動く家具はどんな形をしているべきなのか。それを運ぶロボットはどんなデザインが自然なのか、知的で野心的な素晴らしいチームで、たくさんのディスカッションと試作と失敗を繰り返して、カチャカは生まれました。必要な物を呼ぶと、物が近寄ってくる。カチャカは現実世界を検索可能に変えていきます。もしかすると整理整頓の概念も変わるかもしれません。これから家庭や公共の場でどんな新しい生活が発見されていくのか、とても楽しみです。

Takram Japan株式会社 代表取締役 田川欣哉氏のコメント

「もし家具がスマホから動かせたら?自動で動いたら?」家庭内のヒトの行動やインテリアの考え方は根本から再定義されるのではないか。この問いを、Preferred Roboticsの皆さんと鈴木元さんとの共同作業の中で追いかけ続けてきました。「カチャカ」のプロダクトやスマホアプリには、スマートファニチャーが家庭の中に自然と馴染むためのテクノロジー・デザイン両面の配慮が詰め込まれています。カチャカとユーザーの皆さんの創意工夫が、未来の生活を変えるイノベーションにつながっていくことを楽しみにしています。

■グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、1957年に創設された、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。有形無形のあらゆるものを対象に、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくために活動を行っています。これまでの受賞件数50,000件以上にのぼり、60年以上にわたり、「Gマーク」とともに広く親しまれています。

■家庭用自律移動ロボット「カチャカ」/スマートファニチャーについて

チャカは、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす家庭用自律移動ロボットです。専用のキャスター付き収納「カチャカシェルフ」とドッキングすることで、指定の場所までモノを運ぶことができます。これまで難しいとされてきた、環境変化の激しい居住空間での柔軟な自律移動を実現。「カチャカ」と「カチャカシェルフ」により、人が家具に合わせて動くのではなく、人に合わせて家具が動くというスマートファニチャーのある生活を提供します。

ブランドサイト    :https://kachaka.life

公式オンラインストア :https://store.kachaka.life

Amazon公式サイト :https://www.amazon.co.jp/dp/B0C6LZ61FR

楽天公式サイト   :https://www.rakuten.co.jp/kachaka/

■株式会社Preferred Roboticsについて 

自律移動ロボットの研究、開発、製造、販売を行うPreferred Robotics(PFRobotics)は、深層学習ディープラーニング)などのAI開発スタートアップである株式会社Preferred Networks(PFN)の子会社として2021年11月に設立されました。PFNと共に目指す『すべての人にロボットを』を実現すべく、PFNが強みを持つ深層学習 技術とスーパーコンピュータを最大限に活用し、人の役に立つロボットの提供を目指しています。

PFRoboticsは、会社設立と同時にアマノ株式会社、2022年3月に旭化成ホームズ株式会社、株式会社三井住友銀行と資本業務提携をおこないました。アマノと共同開発した業務用の小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT」(2022年10月発売)に続き、自社開発の家庭用自律移動ロボット「カチャカ」を2023年5月17日(水)に発売しました。

企業サイト :https://www.pfrobotics.jp/

配信元企業:株式会社Preferred Robotics

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