安田不動産株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長 安田 守)が、東京都千代田区神田錦町で進めているエリアリノベーションPJ「(仮称)神田錦町オフィスビル(岡田ビル)」が、このたび2023年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。当社におけるグッドデザイン賞の受賞は6年連続、ベスト100の受賞は2022年に受賞した高輪一丁目木造集合住宅プロジェクトに続き、3例目の受賞となります。

 当該物件は、大学発祥の地として文化が息づく神田錦町エリアの活性化を狙い、神田ポートビルやnaoto.Kに続くエリアリノベーションPJに位置付け、当社と株式会社再生建築研究所(所在地:東京都渋谷区、代表取締役 神本 豊秋)が取り組んだ築古ビルの再生計画になります。建物は築54年の旧耐震物件で、検査済証なしの他、確認申請図と現況との齟齬があり容積率超過等の課題が多い物件でした。調査を踏まえ「減築」をテーマに改修計画を立案。遵法性確保だけでなく耐震補強や吹抜けを介した明るい専有部を創出し、築古ビルの趣と快適な居室環境を実現しました。

 テナントリーシングでは、築古ビルの古さを隠すのではなく、素材に手を加え、装飾としてあえて見せる”金継ぎ”や”刺繍” に代表される日本古来のサスティナブルな思想との共通項から、SDGsに関する企業課題の解決に取り組まれている企業の目に留まり、ビル1棟をSDGsの拠点としていく事で合意。2023年6月末に1,2階に日本初進出のNYのサスティナブルなコーヒーショップであるThink Coffeeが開業しています。

【審査委員の評価コメント】

 単に古い建物をリニューアルするだけで満足できるという時代は終った。現在では、既存の建物を改修する際であっても、環境性能の向上や法的要件の適合といった様々な社会課題に対して高いレベルで取り組みつつ、同時に新たな価値を創造するデザインを追求する時代となった。 このプロジェクトは、民間企業が改修案件において上記の課題の解決と新たな価値の創出に成功した素晴らしい事例である。成功の要因は「減築」にある。耐震性向上のために床の荷重を単に軽減するだけではなく、両隣のビルのセットバックに合わせて床面積を減少させることで、近隣環境との調和を保ちつつ、立体的で魅力的な空間を積極的に創造している。グッドデザイン賞にふさわしいと言える。

【計画概要】

名称 (仮称)神田錦町オフィスビル(岡田ビル)

所在地 東京都千代田区神田錦町二丁目

用途 事務所、店舗

事業主 安田不動産株式会社

設計者 株式会社再生建築研究所

【グッドデザイン賞 作品紹介ページ】

https://www.g-mark.org/gallery/winners

【GOOD DESIGN EXHIBITION 2023】

会期:10月25日(水)~10月29日(日)11:00-20:00 

   *10月28日(土)は21:00閉場、10月29日(日)は18:00閉場

会場:東京ミッドタウン各所(東京都港区赤坂9丁目)

内容:2023年度全受賞デザイン展示

参加:無料[芝田1]

配信元企業:安田不動産株式会社

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