男女が逆転した江戸の世界を描く、ドラマ10「大奥 Season2」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第11回が10月3日に放送され、「医療編」が開幕。平賀源内(鈴木杏)と吾作のちの青沼(村雨辰剛)らが「ありがとう」という言葉で繋がっていることに視聴者が反応した。(以下、ネタバレを含みます)

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■「大奥 Season2」とは

「大奥」は、よしながふみの同名コミックをドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。

2023年1月期に放送されたドラマ10「大奥」(NHK総合)のシーズン2作目となる「大奥 Season2」では、吉宗の遺志を継ぐ若き医師たちが「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めて映像化する。

■第11回 平賀源内と蘭方医・吾作が出会う

8代・吉宗公の薨去(こうきょ)よりおよそ20年の年月が流れ、源内は、長崎・出島で蘭学の習得者探しに奔走していた。それは亡き吉宗公より赤面疱瘡の撲滅を託された田沼意次(松下奈緒)からの内命であった。

源内はそこで蘭方医・吾作と出会い、赤面疱瘡の解明に挑むため大奥入りを誘う。大奥入りを果たした吾作は名を青沼と改め、黒木(玉置玲央)の補佐のもと蘭学の講義を始めることになる。

■大奥入りを決意させた「ありがとう」という言葉

吾作は、ある日、自分の運命を変える人物と出会う。その人物とは、意次からの内命で長崎にやってきた源内だった。

最初は、自分の師匠へ無礼を働いた上に、大奥入りを誘ってくる源内をよく思っていなかった吾作だったが、吾作と同じく源内も、赤面疱瘡が原因で身内を亡くしていることが明らかに。

少しずつ源内に心を開き始めた吾作は「武家ではなくなったのにどうして内命を受けてここに来たのか」と問い掛ける。すると、源内は「その人(田沼)に『ありがとう』と言われたい。私は『ありがとう』と言われるのが何よりも好きさ」と笑顔で話す。

その話を聞いた吾作は、自分の兄が死の直前に放った「おまえは人にいっぱい『ありがとう』と言われる人になるとよ」という言葉を思い返し、源内の思いに共感したことで、大奥で蘭学を教える決意をする。

意次と源内、そして吾作が「ありがとう」という言葉で繋がったことから、X(旧Twitter)では、「ありがとう」という言葉が「今後キーワードになるのでは?」「大きな意味があるのかな?」という声が上がっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

平賀源内(鈴木杏)/「大奥 Season2」第11回より (C)NHK