豪快です!

コンパクトだけど「豪快に傾いた」駅舎

JR東日本は2023年10月5日、「2023年度 グッドデザイン賞」の受賞案件について発表しました。

今回は2022年12月に使用を開始した内房線 太海駅(千葉県鴨川市)の新駅舎が受賞しました。木造1階建てのコンパクトな駅舎ですが、壁材が斜めに渡されており、全体に線路側へ傾いているように見えるのが特徴です。

このデザインについては、「駅から海を眺められる環境を活かし、自然を感じ取ることができる駅」「風が通り抜ける特徴的な建物形状」「電車をお待ちいただきながら、駅前広場側からは海を、待合室側からは山を眺めることができます」などと説明されています。

グッド度デザイン賞の審査委員は次のような評価コメントを表明しています。

「房総半島における鉄道の持続可能性を高めようとする意思の現れなのか。ノスタルジーな木造駅舎の保存を訴える声は多いが、実際は相当な困難を伴う。利用者・地域の人々に失望ではなく、夢と希望を提供しなければならないのだ(省力化・効率化を図りつつ)という鉄道会社としての力強い回答だと感じる。利用者・地域の人々にも強いメッセージとして届いただろう。高く評価されるべきだ」

この太海駅のほか、JR東日本では「地方創生型ワークプレイス【JRE Local Hub
燕三条】」「旅行サービス【どこかにビューーン!】」もグッドデザイン賞を受賞しています。

グッドデザイン賞を受賞した内房線の太海駅(画像:JR東日本)。