ジャニー喜多川

ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏をめぐる性加害問題が波紋を呼んでいる。生前、まだ幼い少年達の中から光る人材を見つけ出す裏で、非道な行為に手を染めていた。

一連の性加害の裏には「ある習慣」があったようで…。

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■独特の審美眼

ジャニー氏は生前、ジャニーズ事務所の門を叩く少年の中から「光る才能」を発掘し、人気アイドルにプロデュースしてきた。ある芸能事務所関係者は、「一連の性加害問題は絶対に許されることではありません」と前置きした上で、ジャニー氏の審美眼についてこう評する。

ジャニー氏は5年先、10年先の顔を予想できる力があると言われていました。実際、小さい頃は公園で遊んでいるような”普通の男の子”でも、成長するにつれて顔つきが変わったり、独特のオーラが出る人が多かったです。ジャニー氏自ら履歴書に目を通すことも多く、ある種彼の能力に頼りがちになっていたかもしれません」(芸能事務所関係者)。

Jr.のプロデュースは、ジャニー氏の役割だったと言っても過言ではないだろう。


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■ジャニー氏に特有の「習慣」

そんなジャニー氏には、特有の習慣があったという。前出の芸能事務所関係者は、「一般的に、企業や芸能事務所の社長には秘書や専属の運転手が付きますが、ジャニー氏は自分で車の運転をしていました。自らJr.の子をホテルや自分の自宅まで送って、泊まらせることも多かったようです」と話す。

もちろん、単に宿泊先に送迎するだけなら問題はない。だが、これまでに被害を受けた元Jr.の証言から、ジャニー氏が送り届けた自宅で性加害に及んでいたことが明らかになっている。そうなると、この習慣も性加害を誘発した大きな理由の一つと考えられる。

1990年代に『週刊文春』がジャニー氏の性加害問題について報じています。今思えば、あの時からジャニー氏に車を運転させず、他のスタッフや秘書を同行させるだけでも、被害者の数を減らせたかもしれません」(前出・芸能事務所関係者)。


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■「普段とのギャップが大きかった」

ジャニー氏といえば、Jr.やデビューしたタレント達に自分に対する敬語の使用を禁じるなど、孫のような距離感で接していたことで有名だ。前出の芸能事務所関係者は、表情を曇らせながら続ける。

「まだ右も左も分からず、芸能活動を始めたJr.は不安や緊張もあったことでしょう。そんな時、フランクに接してくれるジャニー氏に安心した子も多かったと思います。それだけに、性加害を受けた子供達は普段の『優しいおじいさん』とのギャップにショックを受けたのではないでしょうか」(前出・芸能事務所関係者)。


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■今後は被害者の補償業務を行う

ジャニーズ事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」の調査報告書によれば、ジャニー氏から被害を受けたJr.の数は「少なく見積もって数百人」にのぼるという。今後、ジャニーズ事務所は社名を「SMILE-UP.」(スマイルアップ)に変更し、被害者の補償業務のみ行う。

誰も制御できなかったジャニー氏によって傷つけられた被害者たち。彼らを今後どのようにサポートしていくのか。


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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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