『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎（のじま・しんいちろう）さん。今回の"バカレシピ"は、男梅グミを梅干しの形に整えた「特大男梅グミのストゼロレモン漬け」！
＊ ＊ ＊
【今回の食材】
・男梅グミ（ノーベル製菓） 2袋
・-196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉500ミリリットル缶（サントリー） 1本
野島 男梅グミって、正直そこらへんの梅干しより断然ウマいと思うんですよね。
助手 野郎向けにカスタムした梅って感じッスよね。しょっぱさと酸っぱさが濃厚で強烈！
野島 ですよね。なので男梅グミを梅干しの形に整えたら最強になるんじゃないかと。一回溶かしてから固め直してみることにしましょう！
助手 待て待て！ 男梅グミはハードな食感も特徴だからな！ でっかいサイズに固めたのをオッサンが食ったら、歯の詰め物が持っていかれるの確定ッス！
（１）溶かす！ 男梅グミを鍋に移し、弱火でじっくりと加熱して溶かす。粘度が高いので鍋にかなりこびりついてしまうが、ある程度は仕方ない。焦がさないように気をつけてよくかき混ぜよう
野島 そのへんはうまいことやりますから。それじゃ、男梅グミ2袋を鍋に開け、弱火でじっくり溶かしていきます。
助手 ウハッ！ とんでもない粘度!! こんなのがでっかく固まったら、詰め物どころか歯ごと持っていかれるぞ!!
（２）固める！ （１）が少し冷めたら表面に薄くサラダ油を塗ったラップに移し、お好みの大きさに丸めて冷蔵庫に入れて固まるまで冷やす。写真は男梅グミ2袋全量を使った特大サイズだ
野島 2袋はちょっと多すぎたかな。丸めたら梅干しのオバケみたいなサイズになってしまった。まあいいか。これを冷蔵庫に入れて固まるのを待ちます。
助手 ......さて、だいたい半日くらいたったけど、ちゃんと固まったッスか？
野島 すげーぞ助手くん！ 砲丸のようにガッチガチだ！
助手 こんなの食えねえよ!!
（３）漬ける！ （２）が固まったら丁寧にラップを剥がして深さのある食器に移し、ストロングゼロを注いでしっかりと漬ける。再度冷蔵庫で数日～1週間置けば完成。柔らかい男梅もいいぞ！
野島 ここからが本番。以前ネットでハリボーを酒に漬けると柔らかくなって激ウマ化するってのがはやったのを覚えてますか。今回はそのネタをヒントに、特大男梅グミをストロングゼロに漬けてみます。これで柔らかくなるし、味も塩＋梅＋レモンで激ウマ超確定！
助手 食べるストゼロ！ いろいろヤバすぎだろ!!
野島 ......というわけで1週間ほど漬け込んでみましたが、ブハハッ！ ストゼロを吸収してさらに肥大化したぞ！
助手 完全に梅干しのオバケ!! でも表面がシワシワになってサイズ以外は超リアルな梅干しになったッスね。さて、味は!?
（５）酎ハイ！ 「特大男梅グミのストゼロレモン漬け」はそのまま食べてもウマいが、酎ハイも最高。漬け汁のストゼロと特大男梅と氷をグラスに入れ、炭酸水で割ればスッキリ激ウマ！
野島 これこそが完全体！ 食べたかったのはコレだわ!! ちゃんと中心までゼリー的な柔らかさになってるし、味も男梅とストゼロのいいとこがちゃんと融合してる。カーッ、ウマい!!
野島 漬け汁にしたストゼロと特大男梅を炭酸で割って酎ハイにするのも絶対ウマいな。うおおっ、グラスに入れると梅のどデカさがよけい際立ちますね！ うん、味も完璧！ 居酒屋経営者の皆さん、ぜひメニューに採用してみては!?
助手 1個作るのに1週間かかる食材なんて使えないッス！
●野島慎一郎（のじま・しんいちろう）
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』（宝島社）。YouTube『のじまちゃんねる』
撮影／野島慎一郎
コメント