デスクワークで目が疲れる……そんな現代人にぴったりの食材がヤツメウナギです。あまりなじみのない食材ですが、ここでヤツメウナギについて知っておきましょう。

【毛穴レス肌は緑黄色野菜と動物性食品のビタミンA「ダブル摂取」がキモ!?】

ヤツメウナギビタミンAが多い!

ヤツメウナギには、「目のビタミン」と呼ばれるビタミンAが非常に多く含まれています。ビタミンAレバーなどに含まれる動物性のレチノールと、緑黄色野菜に含まれるβカロテンの2種類がありますが、ヤツメウナギ100gにはレチノールが1日の推奨摂取量の10倍も含まれています。

他にもビタミンB12も突出して多く含まれていますし、鉄分やビタミンDやE、B2も十分多く含まれています。現代人に必要な栄養素を一度にとることのできる、特別な天然食材なのです。

■そもそもヤツメウナギって?

ヤツメウナギは、見た目はウナギに似ていますがウナギではありません。太古からの生物に多い無顎(むがく)類という分類で、魚類ではないのです。その生態にはいまだ謎が多く、しかも養殖ができないため、市場のヤツメウナギはすべて天然モノです。

直接食べるとすれば、かば焼きや串焼きが一般的です。味はレバーのような風味で、モツのような弾力があり、コリコリとした食感の軟骨があるのが特徴です。

ヤツメウナギの雑学

ヤツメウナギ漁は秋から春にかけて、日本海に注ぐ河川で行われています。鮭と同じように淡水で産まれ、成長すると海を数年間回遊し、産卵のために川に戻ってきます。その生態は解明がまだ進んでいませんが、主に大型の魚に寄生して栄養をとっています。

寄生した魚の肉を溶かして吸収したり、アゴの奥に持つ歯でかじって補食しています。

ヤツメウナギは直接食べるよりも、薬やサプリメントの原料となることが多いです。乾燥させて粉砕にしたり、身や肝から油を抽出されます。ビタミンAの含有量が非常に多いため、一尾まるごと食べると摂取量が推奨上限を超えてしまいます。

特に妊婦の摂取には注意が必要です。

ヤツメウナギの知られざる魅力が明らかになってきています。もしヤツメウナギを食べる機会があれば思い出してみてください。

ヤツメウナギはビタミンAの宝庫!