クラブチームの南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス2023は現地時間5日までに準決勝の全日程が終了。決勝戦の対戦カードが、ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)vsフルミネンセ(ブラジル)に決定した。

 アルゼンチン屈指の名門として知られるボカ・ジュニオルスは、コパ・リベルタドーレスを過去6回制覇している。2007年以来16年ぶりの優勝を目指す今大会は、デポルティーボ・ペレイラ(コロンビア)、コロコロ(チリ)、モナガス(ベネズエラ)と同居したグループFを4勝1分1敗・勝ち点「13」の首位で突破。決勝トーナメントに入ってからは、ナシオナル(ウルグアイ)、ラシン・クラブ(アルゼンチン)を撃破し、準決勝に進出した。

 準決勝の相手は、直近3大会で2度の優勝を誇るブラジル屈指の名門パルメイラス。本拠地でのファーストレグをスコアレスドローで終えたボカ・ジュニオルスは、セカンドレグではウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニのゴールで先制。後半には退場者を出したものの、パルメイラスの反撃を1点に抑え、PK戦を4-2で制し決勝に駒を進めた。現在のチームにはカバーニのほかに、FIFAワールドカップブラジル2014の準優勝メンバーでもある元アルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロや同DFマルコス・ロホなどが在籍している。仮に今大会を制すれば、インデペンディエンテ(アルゼンチン)と並ぶ歴代最多7度目の優勝となる。

 一方のフルミネンセは、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(国内リーグ)で通算4度の優勝を誇るも、コパ・リベルタドーレスの最高成績は2008年の準優勝。今大会は悲願の初優勝を目指す。リーベル・プレートアルゼンチン)、スポルティング・クリスタル(ペルー)、ザ・ストロンゲスト(ボリビア)と同居したグループDを3勝1分2敗・勝ち点「10」の首位で通過すると、決勝トーナメントではアルヘンティノス・ジュニオルス(アルゼンチン)、オリンピア(パラグアイ)を撃破。準決勝では同じブラジル勢のインテルナシオナルと激突した。

 本拠地でのファーストレグを2-2で終えたフルミネンセは、セカンドレグも開始10分で先制を許す厳しい展開に。それでも、81分にジョン・ケネジ・バチスタ・ジ・ソウザ、87分にヘルマン・カノがネットを揺らし、最終盤の逆転劇で決勝進出を決めた。現在のチームには元ブラジル代表DFマルセロや同MFフェリペ・メロネイマール(アル・ヒラル)と同時期に台頭した同MFガンソなどが在籍している。

 16年ぶり7度目の戴冠か、それとも悲願の初制覇か。注目の決勝戦は現地時間11月4日にブラジルの『マラカナン・スタジアム』で開催される。

決勝に進出した(上)ボカ・ジュニオルスと(下)フルミネンセ [写真]=Getty Images