女優の仲里依紗が6日、都内で行われた映画『白鍵と黒鍵の間に』初日舞台あいさつに、主演の池松壮亮、共演の森田剛、松丸契、メガホンをとった冨永昌敬監督とともに登壇した。

【写真】仲里依紗、お腹をチラ見せした衣装でイベントに登壇

仲里依紗、ド派手な腹チラ衣装で登場

本作は、昭和末期の夜の街・銀座を舞台に、未来に夢を見る“博”と夢を見失っている“南”の2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する原作者の南博が、モデルの主人公を“南”と“博”という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。

透明なフィルムがキラキラと輝く派手な腹見せ衣装で登場した仲は「今日はピアニスト役ということで、すごくシンプルな衣装で登場しました。いかがですか?」と観客に投げかけて笑いと拍手を浴び、冨永監督曰く、仲とは2008年に仕事をして以来、今回が2回目だったそうで、仲は「すごく楽しい現場を体験できて、私はにぎやかな役が多かったので、こういうムーディーな感じの作品に出られてうれしかったです」とにっこり。

池松と共演した感想を聞かれると「“大俳優さんだー!”って感じでした(笑)」とコメントしつつ、「すいません、私こんな静かな舞台あいさつが久しぶりだから、ちゃんと喋らなきゃいけないのかなと思って…。すいません、いつもヘラヘラしちゃって」と会場の空気に恐縮していた。

また、博の大学時代の先輩で、クラブでは南のバンド仲間でもあるピアニスト・千香子役を演じた感想を聞かれた仲は「私のウィキペディアにピアノが特技って書いてあるんですけど、当てることしかしてませんから」と打ち明け、「あれ削除しておいてほしいですね。弾けると思われちゃってるから消しておいてほしいなって感じですね」と吐露。

ピアニスト役を演じる上で何か練習したか尋ねられると「当てる練習を。弾いているフリをどれだけ(できるか)。エアギターみたいな感じですね。ちゃんと体で演奏して上手に見せるように。だけど爪はギャルでした(笑)」と告白して会場の笑いを誘った。

■トレーニングで藤田ニコルをライバル視

さらに、劇中に登場するセリフにちなみ「いったい何をやっているんだ!?」と思ったエピソードを尋ねられた仲は、ずっとトレーニングをしていることを明かし「『筋トレでにこるん(藤田ニコル)はこれを80kg持つ』という情報をトレーナーさんから聞いて、“私はまだ50kgだ”と思って、にこるん超えをしてやろうと思って行ったときにちょっとずつ上げているんですけど、そのときに“私何をやっているんだろう”っていう」と吐露し、「これを上げたところでにこるんにはなれないのになっていう風にずっと思っています」と物悲しげな表情を浮かべた。

仲里依紗/撮影=風間直人