20th Centuryの坂本昌行ジャニーズWESTの桐山照史が6日、東京・有楽町の日生劇場で行われたブロードウェイミュージカルキャメロット」の初日前ごあいさつ・フォトコールに、共演の唯月ふうか、入野自由、今井清隆とともに出席した。

【写真】アーサー王を演じた坂本昌行の堂々たるたたずまい

坂本昌行、中世ヨーロッパ伝説の王役オファーに驚き

アーサー王に関する史実やエピソードには諸説あり、これまで多くの映画や舞台でその世界観が描かれてきた。本作は、着眼点を変えてアーサー王伝説を描いたT.H.ホワイトの『永遠の王』を原作として、『マイ・フェア・レディ』の名コンビである脚本家アランジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウによって書かれた名作ミュージカルを、人物たちの緻密な心理描写やセリフ一つひとつへの繊細な解釈を行う演出の宮田慶子氏が、新たなアーサー王を描き出した。

あいさつと意気込みを聞かれると、主演のアーサー王を演じる坂本は「中世ヨーロッパの伝説の王をやりたいと思っていたんですが、まさか自分のところに来るとは思いませんでした」と目を丸くしつつ、「平和を願い、民の声を聞き、力ではなく笑顔で願いを聞きながらも、自らの気持ちを殺し、民のためにやっていくことで、苦しみ、裏切られたりして、いろいろ心情の起伏が激しい役です」と説明。これまでいろいろと手を加えられ、いろんな形で演じられてきた役だが「今回は(日本)初演をやらせていただきますが、人間味あふれるアーサー王となっております。自分なりのアーサー王を演じていきたいと思います」と言葉に力を込めた。

一方、円卓の騎士ランスロット役を演じる桐山は「今回は真面目なランスロットになっているんじゃないかなと思います。会話がすごく多いんですけど、真面目さゆえ噛み合わないみたいなところを楽しんでもらえたらなと思います」と声を弾ませ、歌には今でも苦戦しているそうだが「ランスロットの歌い方みたいなものが出来上がったんじゃないかなと思っています。新たな桐山を見せられるんじゃないかなと思っています。頑張ります!」と手応えをにじませた。

そして、坂本は「当時の作品の素晴らしさ、そしてご覧のとおりコスチューム、セット、何よりも音楽が非常に耳心地がよくて、オーケストラの方(の音楽)が聞けるということもひとつの見どころになっていますので、ぜひご覧になってください」とアピールした。

■岡田准一へエールを送る「彼のことを応援するだけですね」

さらに、挨拶終了後に報道陣から岡田准一が11月30日をもってジャニーズ事務所を退所することを発表したことについてコメントを求められた坂本は「直接聞いていなくて、井ノ原快彦から聞きまして、そうなんだなということでびっくりというか、彼のことを応援するだけですね」とエールを送り、「怪我をしないでほしいですね。格闘技の大会に出たことを知らなくてびっくりしたんですけど、歳を取ると響くので、それだけは気をつけて頑張ってほしいですね」と語った。

ブロードウェイミュージカルキャメロット』は同所にて10月7日(土)〜28日(日)、大阪・大阪松竹座にて11月4日(土)〜20日(月)に上演。

◆取材・文=風間直人

坂本昌行/撮影=風間直人