北村有起哉が主演を務める土曜ドラマ9「たそがれ優作」(10月7日[土]スタート、毎週土曜夜9:00-9:55BSテレ東ほか)の記者会見が、10月6日に都内で行われ、北村のほか、瀬戸さおり、駒木根葵汰、坂井真紀、アベラヒデノブ監督が出席した。

【写真】仲睦まじげにトークを繰り広げる北村有起哉、坂井真紀らキャスト陣

■主人公・優作の、食って、飲んで、ふられて、飲む姿が描かれる

同作は、安倍夜郎の同名漫画が原作。実力派脇役俳優でさすらいの52歳・北見優作が繰り広げる“食”と“お酒”をきっかけに繋がる人たちのたそがれストーリー。

昼は役者・夜は酒場へと繰り出す自由気ままな日々を送っている主人公・優作は、夜の酒場で繰り広げられる魅力的な女性たちとの食事のひと時に胸ときめかせるも、なかなか成就しない。魅力的なマドンナたちに惑わされながら、旨い酒と気ままな肴を愛し今日も食って、飲んで、ふられて、飲む姿が描かれる。

■「何度か見返すくらい素晴らしい作品になりました」

登壇した北村は「このドラマは本当に魅力がたくさんありますので! たくさんの見どころ、魅力を少しでも多くお伝えできたら…」と力強くアピールした。

そんな北村は、主演のオファーをもらった当時を振り返り「僕は単細胞なので、主役というところで『おっ』と正直喜んでしまいました」と回顧。

さらに台本を読んだ時の感想を尋ねられ、「膨らましがいのある脚本で、これは気合を入れて大いに遊び、監督・出演者の皆さんと共に隅々まで心がけて作っていかなきゃいけないなという思いで読ませていただきました」と振り返りつつ、「おかげさまで、仕上がりを見させていただいて、何度か見返すくらい素晴らしい作品になりました」と満足のいくドラマに仕上がったことを明かしていた。

■坂井真紀、北村有起哉との共演は「いじめがいがあって楽しかった(笑)」

北村演じる優作の行きつけのバー「ともしび」のママ・茜役を演じる坂井は、今作への出演について「北村さんとお芝居をやりたいという気持ちで参加しました」と笑顔。「脚本を読ませていただいて、とても面白くて。北村くんの魅力満載ですよね、台本から」と話した。

そんな坂井のコメントに、北村は「真紀さんがやってくれるとお聞きして『よかったぁ〜!』と。愛情深く突き放していただいて、本当に現場も楽しかったです」と語り、お互いへの信頼感を滲ませていた。

さらに「いじめがいがあって楽しかったです(笑)。何を言っても返してくださるので、掛け合いもすごく楽しくて」と撮影現場を振り返った坂井。

すると北村が「監督がそれを一緒に楽しんでくれる人なので、ともすれば 『もっとやってください』って言う方なので。そうすると、どんどん撮影時間が延びていって。こっちも体力とかあるのでね…」とちょっとしたクレームを。

アベラ監督は「カットをかけるのが遅いと、皆さんにはご注意いただきました」と苦笑い。「魅力的な俳優の皆さまなので、掛け合いがいつまででも見られるというか。監督として、そんなにうれしい悲鳴はないんですね。なのでついついカットをかけるのが遅くなってしまうと。それは皆さまの魅力ゆえなので…ありがとうございます」とコメントした。

■見どころは満場一致で“劇中劇

同作の見どころについて、瀬戸は「優作さんの劇中劇での役が毎回変わりすぎていて。全然違う表情を毎回見られるのがすごい楽しいです」とにっこり。

続く駒木根も「僕も劇中劇が大好きで。毎回有起哉さんが一生懸命やっているのを、心からお芝居をするのが大好きなんだろうなっていうのを近くで見て、親目線というか…ほっこりしながら見ていました」と、瀬戸に同意。

さらに坂井も「私までも劇中劇って言ったら、本当に見どころが劇中劇だけみたいになっちゃうんですけど…言っていいですか? 劇中劇なんです(笑)」とにやり。「台本を読んだ時を軽く超えているというか。北村くんがやったからこその、下積みの長い役者・優作のすごみが出ていて、“劇中劇”を超えています」と絶賛し、満場一致劇中劇が推される結果となった。

北村有起哉のエピソードに感嘆の声「これ以上はないです」

また今作では、優作がさまざまなマドンナたちに惑わされる姿が描かれていることにちなみ、飲食店で印象に残っている出会いを尋ねられた一同。すると、悩む声をあげるキャスト陣の中で、即座に北村が「じゃあ僕から」と挙手を。

「舞台をやっている時なんかは、お客さん・関係者の方たちと流れて居酒屋に行って、舞台の感想を聞いたりとかが日常的にあったんですけど、そういった中で、立て続けに3回ほどそういうシチュエーションで偶然重なった女性と今一緒にいます。うちの妻は女優をやっておりますけど、一緒に仕事をしたことはなくて。可能性は無限にありますね」と、すてきな出会いを明かした北村。

このエピソードを受けキャスト陣は口々に「もういいんじゃないですか?」「勘弁して」「これ以上はないです」と言い合い、北村の“運命の出会い”に感嘆の声が上がっていた。

北村有起哉が「たそがれ優作」の記者会見に出席/※ザテレビジョン撮影