株式会社西武リアルティソリューションズ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:齊藤 朝秀)は、当社が所有・管理・運営する「飯能・西武の森」(埼玉県飯能市)と「東京ガーデンテラス紀尾井町 光の森」(東京都千代田区)が、環境省が推し進める「自然共生サイト」の認定基準を満たし、埼玉県東京都の2拠点において、認定評価を獲得いたしました。

飯能・西武の森
東京ガーデンテラス紀尾井町 光の森

「飯能・西武の森」は、西武池袋線飯能駅から徒歩約20分に位置し、飯能市街地に近接する場所にありながら、 針葉樹林(スギ・ヒノキ)と広葉樹林(クヌギ・コナラ)などの豊かな自然に恵まれた森で、環境省が実施した「令和4年度 自然共生サイト(仮称)認定実証事業(試行後期)※1」において、都市近郊の里地里山の保全・管理のモデル的な取り組みになり得ること、生物多様性の保全に企業と市民が一体となって取り組む理想的な活動になっていることなどが評価され「認定に相当」する評価を獲得しており、その後も継続して活動していることが認められ、今般、認定評価を得ました。また、都会のオアシスとして親しまれている「東京ガーデンテラス紀尾井町 光の森」は、都心に位置しながらも、周辺の清水谷公園や弁慶濠まで緑を連続させ、生物多様性の保全と再生を図る取り組みなどが評価され認定評価を得ました。

西武グループでは、グループ理念である「グループビジョン」に基づき行う幅広い事業・サービスの提供を通じて、持続的な社会形成への課題対応を図ることで、当社としても持続的かつ力強い成長を目指しています。今後とも環境に配慮し、地域の皆さまとの連携を大切にし、ともに歩んでまいります。

※1 令和5年度から本格運用となった「自然共生サイト」の認定実施に向け、令和4年度に試行認定として前期と後期に分けて実施された。

■「自然共生サイト」とは

2021年6月に英国コーンウォールで開催されたG7サミットにおいて、2030年までに国土の30%以上を自然環境エリアとして保全する目標として「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」 が約束されました。これに伴って「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域(OECM)」として国が認定した区域を「自然共生サイト」とし、認定区域は保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。

(参考)環境省

               30by30:https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/

  • 認定事業:『飯能・西武の森』

【概 要】

飯能駅より徒歩約20分の市街地に隣接する面積約130haの森で、定期的に間伐を行うなど、地域の方々とともに森づくりに取り組んでいます。

2015年度、2016年度には、野球のバットの材料となる「アオダモの木」を植樹しました。また、環境教育やエコツアーの場としても活用されており、約77haは公益財団法人都市緑化機構が実施する「社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES・シージェス)」の5段階評価における最高位である「Superlative Stage(スパラティブ ステージ)」に認定され、2017年9月には、同機構による「みどりの社会貢献賞」を受賞しました。

【取り組み内容】

毎年「緑地管理計画書」を作成し、定期的な下草刈り、間伐、マナー看板の設置等を実施し「安全で安心な」森づくりに取り組んでいます。また、里山としての生物多様性、生態系の維持のため、昭和30年代の原風景を取り戻し、水生生物の豊かな田んぼづくりを協働で行い、地元小学校が総合学習の一環として田植え・稲刈りを行っています。

【評価された点】

・都市近郊の里地里山の保全・管理のモデル的な取り組みになり得ると考える。

・市街地に隣接しながら豊かな里山の自然環境が残されたエリアを、自治体やNPO法人、市民が一体となって保全 活動に取り組んでおり、定期的に懇談会を開くなど市民の意見を良く取り入れ、市民と企業が一緒に行う理想的な取り組み。

・里山林を象徴する貴重な動植物が生息しており、引き続き市民と企業が一体となった保全活動に期待。

【その他(アピールポイント)】

環境省 生物多様性保全上重要な里地里山「天覧山・多峯主山」に選定。

飯能市 環境保全条例により、飯能・西武の森の約86㏊(飯能・西武の森全体は約130㏊)が「飯能市景観緑地」に指定。

・(公財)都市緑化機構の社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)「そだてる緑」のスパラティブステージ(最高位)と『緑の殿堂』に認定。

・(公財)都市緑化機構の第5回「みどりの社会貢献賞」を受賞。

【所在地】

埼玉県飯能市大字飯能字鵜ノ首1130他

明るい「飯能・西武の森」を歩くハイカー。遠足やハイキングに多くの方々が来訪。
地元小学生が総合学習の一環で田植えを実施。
  • 認定事業:『東京ガーデンテラス紀尾井町 光の森』

【概 要】

東京ガーデンテラス紀尾井町は、2011年3月に営業を終了したグランドプリンスホテル赤坂跡地の再開発プロジェクトによって、地域の持続可能な発展を目指しながら紀尾井町のもつ歴史的環境や自然環境と調和した国際色豊かな複合市街地として2016年に誕生しました。地上36階建てのオフィス・ホテル・商業施設・カンファレンスを備える「紀尾井タワー」、地上21階の計135戸の賃貸住宅を有する「紀尾井レジデンス」、東京都の指定有形文化財である旧李王家東京邸(グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存・復原しつつ新たな機能を備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」によって構成されています。

【取り組み内容】

周辺にある清水谷公園や弁慶濠といった水辺との繋がり等により、トンボチョウなどの生き物の生息も確認され、都心の貴重な水辺の生態回廊を形成しています。また、東京都心や皇居周辺地域でも在来の個体としてヘイケボタルが生息していることが確認されており、それらが生息可能な環境をこのビオトープに創出することにより、この地域に固有の生態系を継承しようと取り組んでいます。

また、敷地全体の緑化率は約45%を確保し、特に「光の森」は皇居などの都心の貴重な緑地をつなぎ、エコロジカル・ネットワーク(生態回廊)の形成に貢献する街づくりを進めています。

【評価された点】

・生態系サービス提供の場、かつ在来種を中心とした多様な動植物種からなる健全な生態系が存する場としての価値。

・希少な動植物種が生息生育している場あるいは生息生育している可能性が高い場としての価値。

・緩衝機能や連続性・連結性を高める機能を有する場としての価値。

・区域の管理目的及び管理措置の内容が、生物多様性の価値に負の影響を与えるものではなく、長期的な域内保全に貢献する。

【その他(アピールポイント)】

・近隣の麹町中学校の理科サークルにヘイケボタルの餌となるカワニナの飼育を依頼し、環境・生物多様性に関心を持ってもらう活動を実施。

コンポストで作成した堆肥を麹町中学校の屋上菜園にて再利用。

・CSR活動の一環として、月に1回入居テナントと共にビオトープの清掃・コンポストの天地返しなどを実施。

・ナチュラリスティックガーデンにおいて麹町中学校の生徒・テナントの方々とチューリップの球根植栽を行い、緑地の花卉に興味を持ってもらう活動を実施。

【所在地】 

102-0094 東京都千代田区紀尾井町1−2 他

月に1回紀尾井タワーオフィステナントと共に美化活動を実施
近隣の麴町中学校理科サークルの生徒とホタルの幼虫、カワニナ放流

詳細はPDFをご覧ください。

https://prtimes.jp/a/?f=d103822-36-8ef9adbde8cef7477423e220e411e655.pdf

配信元企業:株式会社西武リアルティソリューションズ

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