フレッシュチーズのなかでも人気が高いカマンベールチーズ。いつもおいしく食べていても、ふと「白カビの部分は食べてもいいの?」と考えるかもしれません。そんな疑問に雪印メグミルクが回答してくれました。

カマンベールの白カビは食べられる

外側を覆う白カビが特徴的なカマンベールチーズ。フレッシュチーズのなかでも日本では知名度が高く、よく食卓でいただく人も多いかもしれません。

とはいえ、初心者はもしかすると「周囲の白カビは食べても平気なのかな?」という疑問を持つのではないでしょうか。いままで事故や不衛生なニュースを聞いた記憶がないとしても、「カビ」という単語に敏感になってしまうのは仕方のないことです。

そんな不安を払拭するかのように、乳製品の製造・販売を手がける雪印メグミルクカマンベールチーズの白い部分について詳しく教えてくれました。

結論からいえば、カマンベールチーズの外側の白カビ部分は食べても問題ありません。白カビはチーズの表面にある酸素を栄養にして生えるのですが、その際、白カビ自身が酵素を発生させます。

この酵素がチーズの外側から内側へ向けて熟成を進行させ、カマンベールチーズならではの風味を生み出すのだそう。3週間ほど熟成させたカマンベールチーズは、とろりとしたクリーム状の内側と、固めの外側に仕上がります。内側も外側も安心して食べられるそうですよ。

カビはカビでもチーズならほとんど安心

「でも、カビはカビだし」とまだ不安になる人はいませんか。カビという単語はそれくらいセンシティブですよね。

実はカビにも種類があります。不衛生な環境で発生するカビとは違い、カマンベールチーズをはじめとしたチーズに生まれるカビは「食べても問題ないカビ」です。

むしろそのカビがあるからこそ生まれる味わいがあります。カビによって熟成が進むと、買ってからも新たな風味ややわらかさに変わり、楽しみの幅が広がることもあるほどです。

同じカビでも性質によって有害・無害が分かれてしまいますが、チーズのカビは無害なカビです。安心していただきましょう。

とはいえ、「不適切な環境でチーズを放置したら生えてしまったカビ」は例外です。あくまで適切な種類、適切な製造方法で作られたカビタイプのチーズのみを楽しんでくださいね。


[文・構成/grape編集部]

出典
雪印メグミルク 公式サイト
※写真はイメージ