マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョが、1月に古巣ドルトムントに復帰する可能性があるようだ。5日、イギリスメディア『90min』が報じている。

 現在23歳のサンチョは2021年夏に移籍金7300万ポンド(約134億円)でドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに加入。昨季は公式戦41試合に出場し、7ゴール3アシストを記録した。

 さらなる活躍が期待された今季だったが、サンチョ9月3日に行われた第4節のアーセナル戦(1-3で敗戦)でメンバー外に。試合後、その理由について聞かれたエリック・テン・ハフ監督は「ジェイドンはトレーニングのパフォーマンスに基づいて選ばなかった。マンチェスター・ユナイテッドでは毎日あるレベルに達しないといけないし、私たちには前線の選択肢がある。だから、この試合は彼を選ばなかった」と説明した。

 しかし、この発言を受け、サンチョは自身のX(旧ツイッター)で「読んだものすべてをどうか信じないでほしい。僕は全く真実ではないことを言っている人々を許さない。今週のトレーニングではとてもうまくやっていた」と指揮官が説明したメンバー外の理由を真っ向から否定。この発言を受け、マンチェスター・ユナイテッド9月14日に「サンチョはチームの規律問題が解決するまで、ファーストチームのメンバーから離れて個人トレーニングプログラムを続けることになる」と声明を発表した。また、指揮官サンチョに対して謝罪を求めているものの、サンチョは謝罪要求を拒否しているとも伝えられており、今冬での退団が噂されている。

 そんななか、今回の報道によると、サンチョは多くのクラブから関心を寄せられているものの、古巣であるドルトムントへの復帰のみを希望しているとのこと。ドルトムント側もかねてからサンチョの再獲得に興味を示している模様で、同メディアはサンチョ指揮官の関係が現状のままであれば、1月に買取義務付きのレンタル移籍で古巣復帰を果たす可能性があると伝えている。

 指揮官との対立が続いているサンチョだが、果たしてどのような結末を迎えることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

去就に注目が集まるサンチョ [写真]=Getty Images