2023年9月21日、熊本市の高校生による「熊本魅力推進生徒会」が政策提言会を開催し、学校や教育環境、熊本市の魅力化について高校生目線で考えた提言書を市長へ提出、政策についてプレゼンテーションと意見交換を行いました。
1 実施日時 令和5年(2023年)9月21日(木) 16:00~16:30
2 場所 熊本市役所5階 庁議室
3 出席者 熊本市長、教育長、必由館・千原台高等学校長
熊本魅力推進生徒会 生徒代表(必由館・千原台・済々黌・九州学院高等学校生徒) 他
関係局 及び 生徒会活動支援協会理事長 高橋亮平氏
4 会次第
(1)開会・出席者紹介
(2)提言書提出
(3)熊本魅力推進生徒会代表挨拶
(4)生徒会からの提言(プレゼンテーション)
(5)熊本市長挨拶
(6)意見交換
(7)閉会
提言について
熊本魅力推進生徒会は、めざす魅力的な熊本市を「熊本で育った若者が活躍するまち」として思い描き、その実現のためには「若者が熊本でも、国際的にも活躍できる」「若者がまちづくりの主役として活躍できる」「若者が何事に対しても積極的に行動できる」ことが大切だと考えました。また、市立高校を高校生の交流拠点化したり、市立高校の留学支援強化などを行ったりすることにより、魅力的な市立高校となると考えています。提言書はこのようなビジョンに基づき、次の項目でまとめてあります。
【魅力ある熊本市にするための提案】
◎若者が熊本でも、国際的にも活躍できるために
1. 小学生、中学生、高校生向け自習スペースの設置、塾代一部負担
2. 英語教育支援と、外国の方との定期的交流
3. 熊本市高校生の留学支援制度復活
4. 熊本市内の高校体験授業
5. 各種検定の受験料を免除、または補助
◎ 若者がまちづくりの主役として活躍できるために
6. 高校生が市や学校への提案などまちづくりに参加する仕組みの構築
7. 高校生交流のための行事企画・運営に対しての財政支援
8. 地域活性化を促すための高校生用HP作成
9. 街中で空き店舗になっているところに高校のアンテナショップの設置
(学生用品リサイクルショップ、自分たちで作ったものの物品販売など)
10. 幅広い世代が交流するためにカフェと子供向け遊具や認知症対策ゲームが取り入れられている広場の設置
11. 誰もが利用できる小さなコンサート広場の設置
12. 制服ファションショーや制服を提示できる場所の設置
◎若者が積極的に行動できるために(交通事情の改善)
13. 高校生の利用希望を調査してそれに合わせてバスの本数を増やす
14. 熊本市内の高校に通う生徒は市内のバスと電車の運賃を安くする
15. 高校生の移動意欲を向上させるため、バスの沿線に学割が使える店を増やす
16. 交通量が多い道路に自転車専用レーンを作り、学生専用自転車置き場を設ける
17. 高校生限定バス(熊本市内にある高校を地域ごとに分けて回るバスを作る)
【魅力ある市立高校にするための提案】
・市内高校生たちの交流イベントの実施など、高校生の交流拠点化
・市立高校の留学枠の充実など留学支援強化
・交流拠点化するための必由館高校体育館のエアコンの設置
※提言書から引用
政策提言会
提言会には、熊本魅力推進生徒会を代表して、熊本市立必由館高等学校、熊本市立千原台高等学校、熊本県立済々黌高等学校、私立九州学院高等学校の生徒会役員各2名が出席しました。
会の冒頭、福嶋代表(千原台)から市長へ提言書を手交し、事務局として提言書をまとめた市立2校の4人から市長、教育長、必由館・千原台両校の校長、市役所関係各局へ提言内容の概要をプレゼンテーションしました。
その後の意見交換の時間では、参加した8名からそれぞれ特に実現したい内容として、
・高校生向けホームページの作成
・街中学習スペースや留学支援などの外国教育に関する取り組みの充実
・各種検定補助
・高校生の通学に関する取り組み
が挙げられると、市長、教育長からは要望の背景、高校生目線での実情についての質問や、アイデアの価値、別の解決案などについて話がありました。
「熊本魅力推進生徒会」について
そもそものスタートは、熊本市立高等学校(必由館、千原台の2校)及び専門学校の生徒が、各学校や熊本市の教育環境の魅力化のための政策を継続的に考え、校長(学校)や教育長(教育委員会)への提案を行い、自らその提案を実行していく「生徒主体の学校運営プロジェクト」でした。
6月に活動を始めた必由館・千原台高等学校の生徒たちは、プロジェクトを進める中で「市内にある他の高等学校・支援学校にも意見を聞いて、高校としての意見を一緒につくりたい」と考え、生徒が各校へ呼びかけて8月7日に「熊本市内高等学校生徒会意見交換会」を実施しました。会においては、両校に加え、呼びかけに応じた市内高等学校9校の生徒会役員計43名で熊本市の魅力化について話し合うとともに、「熊本魅力推進生徒会」を立ち上げ、9月10日には2回目の意見交換を行いました。会を通して熊本市高校生を取り巻く課題に目を向け、学校や教育環境の魅力化、熊本市全体の魅力化について考えています。そこで出たたくさんのアイデアから「熊本で育った若者が活躍するまち」のビジョンを描き、提言書にまとめていきました。提言書作成にあたって、生徒会役員だけでなく、「生徒会」の意見として提言できるよう、市立両校においては全校生徒に校内パブリックコメントも行っています。
なお、本プロジェクトにおいては、アドバイザーとして一般社団法人 生徒会活動支援協会理事長の高橋亮平氏にご協力をいただいています。
熊本魅力推進生徒会 参加校
熊本県立済々黌高等学校、熊本県立熊本高等学校、熊本県立熊本商業高等学校、熊本県立熊本工業高等学校、熊本県立熊本農業高等学校、
私立鎮西高等学校、私立真和高等学校、私立熊本学園大付属高等学校、私立ルーテル学院高等学校、私立九州学院高等学校、私立熊本中央高等学校
今後の展開
終了後、須崎さん(必由館高校生徒会長)と福嶋さん(千原台高校生徒会長)は、報道陣の質問を受け、次のようなことを語っていました。
・今日の提言はゴールではなくてスタート。提言に対して何らかの反応をもらえると思うが、実現してもしなくても、自分たちができることはあると思うので、考えて行動していきたい。
・提言について考える中で、周りにどんな課題があるかを考えたり、見つけたりすることができるようになった。また、それに対して自分に何ができるかも考えるようになった。高校生でも変えていけるということを感じた。これをもっと他の人にも広げていきたい。
・今回は13校だけで考えたので、市内の他の学校、県や九州の他の学校ともつながって考えていけたらよいと思う。
今後の活動にも注目です。
※「熊本魅力推進生徒会から市長への政策提言会」YouTube動画
https://youtu.be/1dbpcCZgzRs?si=yI8jZUL3zEaRcQ-E
【本リリースに関するお問い合わせ先】
熊本市教育委員会事務局 教育改革推進課
TEL:096-328-2708
配信元企業:熊本市
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