ABEMAにて8日、アメリカ・WWEのプレミアム・ライブ・イベント(PLE)「ファストレーン」を生中継。セス・ロリンズが持つ世界ヘビー級王座に中邑真輔が挑戦し“ラストマン・スタンディング・マッチ”の末、敗北。日本人男性初のWWE最高位王座獲得はならなかった。

【写真】グレート・ムタ直伝の毒霧を浴びせる中邑真輔

WWEは、アメリカが誇る世界最高峰のスポーツエンターテインメントで、前身の団体を含めると半世紀を超える歴史を持ち、現在は世界165か国で放送されているのに加え、SNSの総フォロワー数は10億を超え、名実ともに世界規模で絶大な人気を集めている。

今回のタイトルマッチは中邑の提案で、ピンフォールやギブアップでの決着はなし、10カウントが入るまでは武器攻撃などなんでもありの残酷で危険なルール“ラストマン・スタンディング・マッチ”に。9月2日のPLE「ペイバック」にて、ロリンズに敗北を喫した中邑だったが、試合後、ロリンズにリング外で攻撃を仕掛け、王者を徹底的に侮辱。リマッチ決定後の今月3日にも、ロリンズ必殺技”キンシャサ”で奇襲するなど、2人の因縁に大きな注目が集まっていた。

序盤、ロリンズが負傷している背中を重点的に攻める中邑。ロリンズも竹刀やパイプ椅子などをリング上に投げ込み、死闘の様相に。場外カウント負けもないため、リングサイドのラダー(はしご)の最上段に引き込まれた中邑は、グレート・ムタ直伝の毒霧で応戦。ロリンズの顔面をレッドミストで紅く染め、テーブルを背負わせたキンシャサを叩きこむなどペースを握る。

だが場外戦で高所からロリンズに捨て身のファルコンアローを食らい、両者立ち上がれない状況に。最後はカウント9で辛くも立ち上がったロリンズが勝利を手にした。

中邑真輔1980年2月24日生まれ、2002年に新日本プロレスに入門しIWGPヘビー級王座を史上最年少の23歳9か月で獲得、以後IWGPインターコンチネンタル王座などを戴冠した。2016年にWWEと契約し渡米、WWE US王座やWWE IC王座などのタイトルを獲得した。

世界ヘビー級王者セス・ロリンズに挑戦した中邑真輔/(C)AbemaTV, Inc.