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 近年、動物のフンはただの廃棄物ではない。肥料はもちろん電池やお酒、紙製品などさまざまな分野で有効活用されている。そう、フンでアクセサリーを作ることだって可能なのだ。

 アメリカ・ミネソタ州の空港の税関で、ケニアから戻った女性がキリンのフンを入れた箱を持ち帰ってきたことを申告した。女性はフンでネックレスを作るつもりだったようだ。

 しかし、海外から動物のフンをアメリカに持ち込むには獣医サービス許可証が必要で、女性はそれを持っておらず、フンはその場で税関・国境警備局の職員に押収されその後破棄された。

【画像】 キリンのフンをケニアから持ち帰った女性

 9月29日アイオワ州に住む女性がケニアから帰国し、ミネソタ州ミネアポリス・セントポール国際空港で箱に入れられたキリンのフンを申告した。

 米国税関・国境警備局によると、女性は空港職員に「旅行中に入手した。キリンのフンを使ってネックレスを作るつもり。過去にヘラジカのフンを使ってジュエリーを作ったことがある」と話したという。

 反芻動物のフンをアメリカに持ち込むには獣医サービス許可証を取得することが必要条件だが、女性は所持していなかった。

 結果、米国税関・国境警備局(CBP)の農業専門家による検査が行われ、フンは国境職員によって押収され、米国農務省の規定に従って蒸気滅菌で破壊された。

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image credit:U.S. Customs and Border Protection

フンをアメリカに持ち込む危険性を当局が警告

 CBPのシカゴ支局長ラフォンダ・D・サットン=バーク氏は声明の中で、このように注意喚起を促した。

米国に糞便を持ち込むことは非常に危険なことです。

もしこの人物がこれらの品目を申告せずにアメリカに入国していたら、このフンから病気に感染し、深刻な健康問題に発展した可能性が高いでしょう。

ケニアからの動物の糞には、現在アフリカで流行しているアフリカ豚熱豚コレラニューカッスル病、口蹄疫、豚水胞病が含まれている可能性があります。

 なお、女性は税関できちんと申告して税関職員に引き渡したため、処罰を受けることはないということだ。

US Customs Officials Seize Giraffe Feces from Woman at Minnesota Airport

References:Giraffe poop seized at Minnesota airport from woman planning to make necklace out of it/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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キリンのフンが空港で押収される。ネックレスを作るため女性がケニアからアメリカに持ち込んだもの