対戦国メディアも日本の健闘を称えた(C)Getty Images

 壮絶な戦いに相手国メディアも大興奮だ。

 現地10月7日ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は、1次リーグのプールD最終戦を実施し、日本代表(世界ランク12位)は8強入りをかけて、2勝1敗で並んでいたアルゼンチン代表(同9位)と対決。この大一番に惜しくも27-39で敗れ、2019年大会に続く2大会連続の決勝トーナメント進出とはならなかった。

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 一方、前回大会で1次リーグ敗退を喫していたアルゼンチン代表にとっては、2大会ぶりの決勝トーナメント進出だ。これを受け、地元紙『Clarin』は、「苦しまずしてW杯の準々決勝には進めない」と記事内で言及。「最初の目標である8強へ返り咲くのに厳しい戦いを強いられた」と続け、日本戦の試合内容を振り返っている。

 まず、「ロス・プーマス(アルゼンチン代表の愛称)が見事な立ち上がりだった」と書き始め、母国チームを称えると、日本代表のプレーぶりにも賛辞。前半はアルゼンチンが1点リードで折り返したが、「集中力の隙はことごとく疲れ知らずのアジアチームに突かれた」とレポートしており、白熱した試合展開に気が抜けなかったようだ。

 なかなか追いつけない後半も懸命に食らいついたブレイブブロッサムズ(日本代表の愛称)のプレーぶりを受けて、同紙は、「アルゼンチンに離されないよう必死だった」と記述。試合終盤の姿勢に関しても、「決して諦めない日本代表は、この一戦で少し点差が開いたにもかかわらず、最後の瞬間まで粘り続けた」と伝えている。

 1次リーグのプールD・3位が確定した日本代表。今回は悔しい結果となったが、出場権を獲得した27年大会のさらなる躍動に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


ラグビー日本代表は「最後の瞬間まで粘り続けた」 アルゼンチン紙も激闘を称賛「苦しまずしてW杯の準々決勝には進めない」【ラグビーW杯】