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電動BセグメントSUV 新プラットフォーム採用か

韓国の自動車メーカーであるキアは、EV(電気自動車)攻勢を緩めるつもりは一切ないようだ。新型SUVのEV5公開直後、より小型で市街地走行に特化したニューモデルが目撃された。

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このモデルは、まだ正式には発表されていないが「EV3」と命名される可能性が高い。キアのEV専用車シリーズの中で最も小さなモデルであり、既存のニロEVやソウルEVの流れを汲むBセグメントSUVと予想される。

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テスト走行を目撃されたキアのEVプロトタイプ    AUTOCAR

ニロEVやソウルEVは内燃エンジン車と共通のプラットフォームを使用しているが、EV3では親会社ヒョンデ・グループのEV専用プラットフォームを採用する見込みだ。EV専用プラットフォームを使うことで、内燃エンジン車よりもキャビンスペースやパッケージングが有利になる。

ヒョンデ・グループは、2025年から乗用EV向けに新しい「eM」プラットフォームを導入すると発表している。その詳細は不明だが、ヒョンデは「現行EVと比較して、1回の充電での航続距離が50%向上する」ほか、「レベル3以上の自動運転技術と無線ソフトウェアアップデートへの対応も目指す」としている。

EV3はこのeMプラットフォームを採用する可能性が高く、ヒョンデの言葉が正しければ航続距離は600kmを超えることになる。

プロトタイプを見る限り、箱型のデザインやショートオーバーハング、サイズ感からEV3が都市部での使用を想定していることは明らか。無骨な樹脂製ボディクラッディング、特徴的なLEDライト・シグネチャー、「タイガーフェイス」と呼ばれるフロントエンドなど、キアのデザイン理念である「Opposites United(相反するもの)」の要素も見られる。

EV3は、キアの電動化戦略「プランS」の下、2027年までに発売予定の11車種の新型EVのうちの1つである。2025年の発売に先立ち、来年後半には公開されるだろう。


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