ブラジルの路上で手相占い師に声をかけられた女性が、自分の運命を占ってもらったところ「余命数日」と予言された。
予言通り女性はその翌日に亡くなった。だがそれは占いによるものではない。占い師が女性に毒入りチョコレートを渡し、それを食べたために死亡したのだ。
この占い師と女性は面識がないという。占い師は誰かに依頼されたのか?それとも何らかの意図があったのか?現在警察はこの事件を捜査中だ。
Woman killed by chocolate from palm reader who said she was going to die soon: reports
8月3日、1児の母フェルナンダ・シルバさん(27歳)は占い師のメッカであるブラジルのマセイオ市の中心地を歩いていたとき、「手相を見てあげる」と年配の女性に呼び止められた。
自身を占い師と名乗ったその女性は、シルバさんの手を見て「あんたは余命数日だ」と告げた。
ショックを受け動揺しているシルバさんに、女性はチョコレートを差し出した。受け取ったシルバさんは小腹がすいていたためすぐにチョコレートを食べたという。
ところがその後、自宅でシルバさんは健康状態を悪化させた。
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チョコレートには毒薬が含まれていた
家族は当初、シルバさんが以前から患っていた胃炎と潰瘍が再発したのだと考えていた。
しかし嘔吐して鼻血を出し口から泡を吹き始めたシルバさんを見て、心配になった家族はシルバさんを病院に運んだ。
そして翌4日に、シルバさんは帰らぬ人となってしまったのだ。
シルバさんの従姉妹ビアンカ・クリスティーナさんは、シルバさんが生前に送ってきたメッセージを明かしている。それは路上で占い師にもらったチョコレート菓子を食べてから気分が悪くなったことを知らせるものだった。
チョコレートは包装されていてしっかりと封もついていたので、大丈夫だと思って食べたようです。
でも食べてから数時間して、家で嘔吐したり視界がぼやけたりめまいを感じてふらつき始めたりしたと。心臓がバクバクして口の中が苦いということでした。
「バランスを崩して地面に倒れそうになって水槽にもたれかかったわ。もう少しで危ないところだった。いったいどうしちゃったのかしら。体がだるくて気分が悪いのよ」とメッセージしてきました。
シルバさんの遺体解剖から毒物が検出
シルバさんの死因が確認されたのは、2か月後のことだった。
検視報告書によると、剖検からの生体サンプルに対して行われた毒物検査では、殺虫剤オキシビスと農薬に含まれる化学物質テルブホスが高濃度で混入されていたという。
どちらもブラジルでは簡単に手に入るものだ。
ただ検査では、占い師からもらったチョコレート菓子がシルバさんの中毒死の原因であることは確認されなかったという。
しかしシルバさんの遺族は手相占い師を当局に報告し、当局は容疑者の身元を特定しようとしているようだ。
その後、民間警察は彼女の事件を「解明すべき死」として登録し、現在殺人の憶測を裏付けるために法医学の結果を待っているところである。
殺害動機が分からず現在捜査中
一部当局は、この占い師がシルバさんを殺すために雇われたのではないかと推測しているが、動機は依然として不明である。
しかしシルバさんの親族は、殺されるほどの恨みを買うような敵などいないはずの、普通の9歳の少女の母親がなぜ殺されなければならないのか?と混乱している。
シルバがこんな目に遭う理由なんて誰にもわかりません。でも心の中では誰がどう思っているかということもわかりません。
誰かが彼女を殺すように命令したのか、それとも占い師が望んでそうしたのか、それは警察が捜査で知ることになるでしょう。
気の毒なのは、唯一の母親を突然奪われた娘だ。娘は「特別な支援を必要とする」障がいを持っており、シルバさんが娘を支えてきた。
現在、市民警察の殺人課はシルバさんの死を捜査しているが、今のところ逮捕者は出ていない。
References:Woman killed by chocolate from palm reader who said she was going to die soon: reports / written by Scarlet / edited by parumo
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