コンカフェ・ガールズバー

200軒にも及ぶメイドカフェ、ガールズバー、コンカフェがひしめき合っている東京・秋葉原。最近、とある人気店のコンカフェ嬢が頻繁に経口摂取している“錠剤”がある。

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■酒を飲みながら接客

長年アキバカルチャーを支えてきた喫茶店スタイルのメイドカフェが少しずつ姿を消し、入れ替わるように勢力拡大しているのがガールズバースタイルコンカフェ。カウンター越しにメイド服やコスプレ姿の女性キャストが着き、客は彼女たちとトークを楽しみながら酒を飲む。昨今は風営法の許可を取る店も密かに増えている。

彼女たちはアルバイトで雇用されており、時給制のギャラに加え、客から奢ってもらう「キャストドリンク」の売上から20~50%程度がバックされるシステム。それゆえ、コンカフェ嬢に一杯ご馳走するのが常連客にとっての“たしなみ”となっている。


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■仕事柄、多量の酒を飲む必要が

某人気店に勤務する20代コンカフェ嬢のAさんは酒が強いキャストが有利だとこぼす。

「結構、キャストに酒をガンガン飲ませて“潰れる姿”を見たいお客さんが多いんです。逆に言えば、それに対応できれば給与も上がる。体調の悪い時は、ウーロンハイ飲んでいるフリしてこっそりウーロン茶を飲んだりしていますが、10数万円のシャンパンやワインが入ったらそうもいきません。各自チェイサーを多めに持ってきたり、アルコール分解に効くウコン系ドリンクをバックでこっそり飲んだり、対策しています」(Aさん)。


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■酒酔いした時に効く…

秋葉原

1日数組を相手にするコンカフェ嬢たち。そんな中、彼女たちに流行っている“錠剤”があるようで…。

「私が勤めている店は、キャストがよくラムネ菓子を食べています。嘘か本当かわからないのですが、そのラムネ菓子が『酒酔いした時に効く』『二日酔い対策になる』と先輩たちから代々伝わっており、私も酔いがかなり回った時は帰り道にポリポリ食べています」(Aさん)。


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■医療関係者も注目

確かに記者が過去行ったコンカフェでも、ラムネ菓子をお通しとして出していた。ラムネ菓子が二日酔いに効果があるとはにわかには信じられないが、興味深いレポートがネット上には存在している。

それが、栃木・下野(しもつけ)市にある自治医大病院・救命救急センター長の間藤卓氏が2015年、ウェブ上に公表したコラム「ラムネのお菓子は、飲酒後に最適?」である。

間藤氏いわく、酒酔いに効くという確たる根拠はないとしつつも、アルコール多飲後は低血糖になるケースがあり、その際、ラムネ菓子はブドウ糖を簡単に摂取できる食品として理にかなっているというものだった。

アキバコンカフェ嬢に流行る、ラムネ菓子を使った酒酔い対策。ただの迷信か、はたまた低血糖時、頭痛などを改善させる効果があるのか…現時点で結論は出ないが、とりあえず今後も語り継がれていきそうだ。


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■執筆者プロフィール

キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク

中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、その後『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーを精力的に取材中。親族のルーツが秋葉原近辺にあり、大叔母は練塀小学校出身。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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