井ノ原快彦

創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所。2度の会見に出席し、真摯な対応を見せた井ノ原快彦に注目が集まっている。

井ノ原はジャニーズJr.をプロデュースする会社の社長に就任して1年経つが、気になる評判はというと…。

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■「3足のわらじ」を履く井ノ原

井ノ原は昨年9月26日付でジャニーズJr.のプロデュースを担うジャニーズアイランドの代表取締役に就任。タレント活動を続けながらJr.の育成も行っている。

9月7日10月2日に行われた記者会見に出席し、10月の会見ではジャニーズ事務所の社名変更に伴って設立する新会社の副社長に就任したことも発表された。今後は、芸能活動、ジャニーズアイランド社長、新会社(社名は未定、今後公募予定)の副社長と「三足のわらじ」を履くことになる。


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■Jr.に対するサポートも万全

ジャニーズアイランドの社長に就任して1年経ったが、評判は上々だ。ある芸能事務所関係者が語る。

「就任当初から、約200人のJr.一人一人の顔と名前をきちんと覚え、得意・不得意、性格などもしっかり把握した上でコミュニケーションを取っています。井ノ原さんは小中学生になる2人のお子さんの子育てをしています。年頃の男の子特有の難しさも心得ながら接しているのでしょう」(芸能事務所関係者)。

ジャニー氏の性加害問題に揺れる中、不安に思うJr.に対するサポートにも余念がない。「井ノ原さん独断ではなく、周りのスタッフと協力しながらJr.の心身面のケアをしているそうです。その際、上からものを言うのではなく、子供達と同じ目線を心がけているといいます。今後は、Jr.だけでなく、彼らの保護者も入れて面談をするといいます」(前出・テレビ局関係者)。

この辺りも、子育てをする父親の視点を生かしているのかもしれない。


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■「NGリスト」問題で疑惑の目が…

井ノ原は性加害問題に関する2度の記者会見に出席している。10月2日の会見では、「1社1問」というルールを守らない一部の記者に対して、「小さな子供達、ジャニーズJr.、被害者の皆さんも見ているので、この会見では、できる限りルールを守っていく大人達の姿を見せていきたいです」と発言し、ネット上でも評価する声が多かった。

だが後日、会見の運営を担うコンサルタント会社が一部の記者に質疑応答させない「NGリスト」を作成していたことが発覚。井ノ原の対応にも厳しい目が向けられている。

あるテレビ局関係者は、「10月5日ジャニーズ事務所公式サイトで発表された内容によれば、会見前の打ち合わせでコンサル会社が『NGリスト』を持参したそうです。その際、井ノ原さんが『これどういう意味ですか?  絶対当てないとダメですよ』と注意したといいます。ですが、結局当日に『NGリスト』が持ち込まれる結果になりました。コンサル会社に落ち度があるとはいえ、井ノ原さんの『ルールを守る大人の姿を見せたい』という発言の信憑性が薄れてしまったんです」と、険しい表情を見せる。


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■ネット上でも厳しい指摘が

ネット上でも、「指名NGリストの存在知ってたのになぜ事前に回収せずそのまま使わせたの?」「井ノ原の発言から好感度を守ろうという必死の感が透けて見える」「井ノ原さんは異議を唱えたらしいが結局はいままでと同じで見てみぬふりに感じてしまう」「ルールを守る大人の姿って、そもそも当たり前のルールを守らなかったからこういうことになったんだろ」など、辛辣な意見が見受けられる。

Jr.の社長に就任して1年経ち、着実に評価されている井ノ原。だが、世間の厳しい声にもより耳を傾ける必要がありそうだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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