銀行残高

10日、ゆうちょ銀行など複数の銀行でシステムの不具合が発生。X(旧・ツイッター)では、デジタル化による「通帳レス」のデメリットに言及する声があがっている。


■銀行でシステムの不具合相次ぐ

ゆうちょ銀行では10日、インターネット上で送金などを行う「ゆうちょダイレクト」や、スマートフォンで残高確認や送金ができる「ゆうちょ通帳アプリ」、スマートフォン決済の「ゆうちょPay」などに不具合が発生。10日午前8時ごろより、利用者がログインできない状態となり、復旧のめどは立っていない。

また、金融機関を結ぶ「全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)」にもシステムの不具合が発生。三菱UFJ銀行りそな銀行など11の金融機関で、他行宛ての振り込みなどができなくなる事態となっている。


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■ユーザーから不安の声

ゆうちょ銀行と全銀ネットの不具合は、別の理由が原因とみられているが、相次ぐシステムのダウンに、Xでは「全銀システム」「システム障害」「振り込み」などのワードがトレンド入り。

とくに、「ゆうちょ通帳アプリ」の不具合には、「きょう給料日なのにゆうちょ通帳アプリ使えなくて詰んでる」「振り込みされてるか確認したいのに」「ハッキングとかじゃないよね?」と不安の声があがった。


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■メリットの一方でデメリットが

スマートフォンの普及でネット環境が整ったことで、銀行では紙の通帳を使わずにデジタル化する「通帳レス」の動きが加速。通帳をデジタル化することで、窓口やATMに足を運ばずにいつでも確認できることや、紛失のリスクがなくなる、銀行によるキャンペーンが実施されるといったメリットがある。

しかしその一方で、銀行によっては閲覧期間が制限されたり、相続の際に預金が確認できない、といったデメリットも。


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■通帳レス「したくない」の声も

ユーザーの中には、「明細確認したいんだけど、通帳レスなのでATMに行ってもダメ」「通帳レスはこれがあるから面倒」「通帳レスはビミョー」と不満を訴える人がみられた。

また、「こんなだから地銀も信金も、通帳レスにはしたくないんだよね」「こういうこともあるから同時多発でネットが死んだ場合の対策を個人でも持っておかないと」「通帳レスやっぱ難しいのでは? どっちも対応できるようにしとこ」との意見や、「デジタルデジタルって言うけどさ、バグる確率あるし、結局、どアナログの紙が最強なんだよなぁ」と結論付ける人も見受けられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

“恐れていた事態”ゆうちょ、三菱UFJなど… 相次ぐシステム不具合に「通帳レスにはしたくない」の声