ベルギー代表FWエデン・アザール(32)が、自身のインスタグラムで現役引退を発表した。

2022-23シーズン限りでレアル・マドリーを退団し、フリーとなっていた中、決断を下したという。

「自分自身の声に耳を傾け、適切なタイミングでやめるべきだという必要がある」

「16年間、700試合以上をプレーした後、僕はプロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打つことにした」

「僕のキャリアの中で、僕は素晴らしい監督、コーチ、チームメイトに出会うことができて幸運だった。素晴らしい時間を過ごさせてくれたみんなに感謝する。みんながいなくなり、僕は寂しい」

「また、僕がプレーしたクラブ。リール、チェルシーレアル・マドリーにも感謝したいと思う。そして、僕をベルギー代表に選んでくれた、RBFA(ベルギーサッカー協会)にも感謝する」

「家族、友人、アドバイザー、そして良い時も悪い時も僕に寄り添ってくれた人々には、特別な感謝の気持ちを送りたい」

「最後に、これまで何年も僕を追いかけてくれたファンのみんな。そして、僕がプレーしたあらゆる場所で励ましてくれたファンのみんなに多大なる感謝を伝えたい」

「今は愛する人たちと楽しみ、新しい経験をするときだ」

「友人たち、フィールドの外ですぐに会おう」

アザールはリールの下部組織で育ち、2008年7月にファーストチームに昇格。そのリールでは公式戦194試合で50ゴールを記録し大きな注目を集めると、2012年7月にチェルシーへと完全移籍する。

チェルシーではさらにその名を轟かせ、公式戦352試合で110ゴールを記録。2度のプレミアリーグ優勝、2度のヨーロッパリーグ(EL)優勝、さらにFAカップ、EFLカップ優勝も経験した。

大きな期待を寄せられ2019年7月にマドリーへと完全移籍。しかし、チェルシー時代の輝きを発揮することはなく、度重なるケガで満足にプレーすらできない状況に。チームとしては2度のラ・リーガ、1度のコパ・デル・レイ優勝を経験も、自身は公式戦76試合で7ゴールという結果に終わり、2022-23シーズンは長期離脱がない中でも出番をもらえずに退団していた。

またベルギー代表として126試合に出場し33ゴールを記録。黄金世代の1人として活躍していた。

マドリーを退団後もプレミアリーグや母国ベルギーのクラブから関心が寄せられたが、スパイクを脱ぐ決断を下すこととなった。