2023-24シーズンがいよいよ開幕。シーホース三河10月7日(土)、8日(日)に敵地の松江市総合体育館で島根スサノオマジックと対戦した。

 7日に行われたGAME1は完全アウェーの厳しいムードの中、一時は16点のビハインドを背負うも、終始、強度の高いディフェンスで立ち向かう。ワンポゼッション差まで猛追するも、わずかに及ばず、71-76で黒星スタートとなった。

 8日に行われたGAME2では前日の反省を生かし、リバウンドを改善して臨む。立ち上がりからテンポ良く攻め、この日は1度もリードを許すことなく、80-74と快勝。今シーズン初の勝ち星は、リッチマンHC新体制になって初勝利ともなり、島根からは2021年3月以来の勝利と歴史的な1日となった。

【関連記事】Bリーグシーホース三河の西田優大が語る「エースとしての自覚」と「プレッシャーへの対応」

―試合結果―
2023年10月7日(土)
島根 〇 76 – 71 ● 三河
(三河通算成績 0勝1敗)

1Q 島根 20–19 三河

序盤に二桁ビハインドを背負うも、ディフェンスで流れを呼び込む

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

昨季の3P王・島根#4ケイに2本の3Pシュートを沈められるなど0-8と出鼻をくじかれる。#11久保田ペイントアタックから#54ガードナーのゴール下で今季初得点を挙げるも、島根#2ビュフォードの1on1、#3安藤のバスケットカウントで開始3分半に2-13と二桁ビハインドを作られる。

#10レイマンアタック、#54ガードナーのバスケットカウントで反撃。#7長野、#27石井らを中心に激しいオールコートディフェンスで島根のミスを誘い、#0オーガストのターンアラウンド、3Pシュートの連続得点で1点差に迫ると、残り3分に#10レイマンのスティールから走って#0オーガストが逆転のレイアップを沈める。#1中村の3Pシュートでリードを広げるも、終了間際に島根#12マーティンに再逆転され、1点差の接戦で最初の10分を終える。

2Q 島根 41–35 三河 (島根 21–16 三河)

ディフェンスで我慢し、6点差で試合を折り返す

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

島根#13津山、#3安藤の得点で25-19と先行される。開始からの約3分半オフェンスが沈黙する中、ディフェンスで持ち堪えて、#10レイマンが個人技で打開。#10レイマンのキックアウトから#1中村が2本目の3Pシュートを決めて反撃の勢いを加速させるも、島根も#3安藤が3Pシュートを決め返して簡単には流れを渡さない。#54ガードナーの3Pシュートで対抗するが、島根#3安藤、#15白濱の連続3Pシュートでリードを二桁に広げられてしまう。

残り2分半に#10レイマンの連続3Pシュートで5点差に追い上げると、その後も互いに譲らず6点差で試合を折り返す。

3Q 島根 65–54 三河 (島根 24–19 三河)

最大16点のビハインドを背負うも、石井、中村の3Pシュートで食らいつく

スタートは、#10レイマン、#11久保田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

島根#2ビュフォードに先制点を取られるが、#43イのカットインで応戦する。しかしその後は得点が続かず、島根#28ウィリアムスに連続で8得点を稼がれ、53-41と12点差をつけられる。

#0オーガストがゴール下をねじ込み、#10レイマンが果敢なアタックでフリースローをもぎ取って踏みとどまるが、島根#2ビュフォード、#13津山に3Pシュートを決められ、リードを16点に拡大される。

それでも#27石井、#1中村の連続3Pシュートで反撃の狼煙を上げ、残り23秒に#27石井が再び3Pシュートを射抜いて、11点差まで追い上げて最終Qを迎えた。

4Q 島根 76–71 三河 (島根 11–17 三河)

レイマンを中心に猛追するも、わずかに及ばず

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#7長野、#27石井、#54ガードナー。

#7長野と#0オーガストのコンビプレーで崩し、#0オーガストのフリースローで先制。#1中村が狙いすましたパスカットからワンマン速攻を決めて、点差を一桁に戻す。

両チームともに強度の高いディフェンスを遂行し、島根が点差を二桁に離せば、#54ガードナーの力強いアタックで一桁に盛り返す緊迫感のある攻防が続く。

オフィシャルタイム明け、#10レイマンは豪快なダンクを叩き込むと、さらに#0オーガストダンク、#7長野のカットインアシストして、残り3分半に6点差まで迫る。

#7長野が体を張ったディフェンスで島根#2ビュフォードからオフェンスファウルを誘発すると、#10レイマンのドライブで4点差に。島根は#3安藤の3Pシュートで突き放すが、ファストブレイクから#10レイマンバスケットカウントをもぎ取り、残り23秒に#10レイマンのフリースローで74-71とワンポゼッション差に肉薄する。しかし反撃及ばず、76–71で試合終了。開幕戦を白星で飾ることはできなかった。

―試合結果―
2023年10月8日(日)
島根 ● 74 – 80 〇 三河
(三河通算成績 1勝1敗)

1Q 島根 13–22 三河

Game1の課題を修正し順調な立ち上がり。9点リード

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

#54ガードナーがミスマッチを活かしたリングアタックから先制点を奪う。#18角野のドライブ、3Pシュートの連続得点で2-7と先行する。

島根#4ケイに3Pシュートで反撃されるが、#11久保田が3Pシュートを射抜き、#0オーガストがスティールからのワンマン速攻を繰り出して流れを渡さない。

島根#3安藤が連続得点でリズムを変えようとするが、#7長野がルーズボールにフロアダイブしてチームを鼓舞。残り3分半に1点差まで迫られるが、#54ガードナーがフェイダウェイで突き放す。

#7長野は絶妙なパスで#10レイマン、#54ガードナーをお膳立て。さらにオフェンスファウルを誘発して島根のラストオフェンスを封じ、#0オーガストアタックで13-22とリードを9点に広げて1Qを終える。

2Q 島根 38–52 三河 (島根 25–30 三河)

課題のリバウンドで上回り、多彩なオフェンスで点差を二桁に

スタートは、#1中村、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#27石井。

#7長野が積極的にドライブを仕掛け、そのリバウンドを#27石井が押し込んで先制。#27石井のスティールから#0オーガストが決めて13-26とダブルスコアに。さらに#27石井との2メンゲームで#0オーガストダンクを叩き込んで、2Qも主導権を握る。

島根#6北川に3Pシュートを決められるが、リッチマンHCがすかさずタイムアウトで流れを切り、#0オーガストダンク、#10レイマンの3Pシュートで畳み掛ける。

粘り強いディフェンスで島根にタフな状態でシュートを打たせてはリバウンドを回収し、#1中村の3Pシュート、#11久保田のドライブと多彩な攻撃で点差を縮めさせない。#0オーガストの連続得点で18点リードしてオフィシャルタイムアウトに入る。

島根#3安藤の3Pシュートで12点差まで追い上げられるが、#43イがコーナー3Pシュートを沈め、#54ガードナーのファストブレイクでリードを17点に広げる。その後も#54ガードナーがボーナススローで得点を重ね、ファストブレイクから#10レイマンダンクをお見舞い。38–52でハーフタイムを迎える。

3Q  島根 56–63 三河 (島根 18–11 三河)

粘り強いディフェンスで我慢し、7点リードで最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

島根#3安藤のミドルシュート、#4ケイの連続得点で、開始2分に7点差まで追い上げを許すが、ファストブレイクから#0オーガストが決めて島根の勢いを断ち切る。

アウトサイドシュートが決まらない苦しい時間帯も、#0オーガスト、#54ガードナーがオフェンスリバウンドで粘って二桁リードをキープする。

島根#3安藤が3Pシュート、バスケットカウントの連続得点で点差を一桁に戻されるが、#0オーガストカットインで踏みとどまる。両者集中したディフェンスでスコアが動かない時間が続くも、残り1分から島根#12マーティンのリバウンド、#15白濱のボーナススローで56-63と詰められて最終Qへ突入した。

4Q 島根 74–80 三河 (島根 18–17 三河)

島根の猛追をしのぎ切り、リッチマンHC体制初勝利!

スタートは、#1中村、#11久保田、#10レイマン、#27石井、#54ガードナー。

#1中村のドライブで先制。#54ガードナーの連続3Pシュートでリードを13点に広げる。

足を使ったディフェンスで島根のオフェンスを停滞させ、#0オーガストがリング下での争いで獲得したフリースローを2本とも決めて15点のリードでオフィシャルタイムアウトへ入った。

島根は#4ケイ、#3安藤を中心に反撃のギアを上げるが、#43イがミドルシュートを沈め、#10レイマンと#0オーガストのコンビプレーで対抗する。その後もホームの大声援を受けた島根の猛追に合うも、#27石井がリバウンドでファイトするなど最後までディフェンスの集中力を切らさず、74-80で逃げ切り。リッチマンHC体制初勝利を挙げた。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

-今日の試合を振り返って
今日の試合に臨むにあたって選手たちに2つのカイゼン点を伝えました。

まずは昨日スタートの部分で苦しみましたのでその部分と、もう一つはリバウンド。

その二点をしっかり選手がやってくれたと思います。

アウェーの中で強豪チームに勝つということはやはり簡単なことではありませんが、コートに立った選手全員が40分間ハードにプレーし続けてくれたことが結果につながったと思います。

もちろんこれから向上しなければいけない部分も多々見られましたが、全体的に見れば選手それぞれが昨日の敗戦から学んで、責任を果たし切ってくれたので、改めて選手たちを誇りに思う試合でした。

-#0 オーガスト選手のパフォーマンスが素晴らしかったと思いますがその要因を教えてください
その通りですね。ほぼ完璧と言っていい出来だったのではないでしょうか。

13本のシュートで23得点、という部分もそうですし12リバウンドのうちの7本がオフェンスリバウンドで、自分たちの攻撃回数を増やしてくれたという意味でも素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。

それこそが彼が三河というチームでプレーする理由だと思います。

それだけではなくチームにエナジーをもたらし、またピックアンドロールのディフェンスでも活躍してくれました。

それらが彼に求めているものでもありますから、さらに続けていってくれたらと思います。

この場でもファン・ブースターの方にメッセージを伝えさせていただきたいです。

アウェーにも関わらず多くのファンの方々が来てくださって本当に感動し、皆さまのサポートというものを感じることができました。

自分が言い続けている「特別な何かを作り上げよう」ということに手を貸してくれていると思いました。

選手もスタッフも本当に頑張っていますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。

改めて今日は遠いアウェーの地まで来ていただき本当にありがとうございます。

この場を借りて皆さまにお礼を申し上げます。

B1リーグがいよいよ開幕!シーホース三河はリッチマンHC新体制で島根から今季初勝利を奪う